芸備線 秋の臨時列車運転

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,ダイヤ改正

JR西日本は、ニュースリリースで芸備線(三次~備後落合~新見間)の利用促進策として臨時列車の運転を発表した。
が、ニュースリリースが2つに分かれている(恐らく広島支社と岡山支社)ため、非常にわかりづらい。
そのため、今回は記事をまとめた。ニュースリリースは以下
芸備線(新見駅~備後落合駅間)の臨時列車の運転について (岡山支社?)
芸備線庄原市・新見市エリアの利用促進等に関する検討会議を踏まえた 秋の臨時列車等の運転について  (広島支社?)

もくじ(クリックでその項目に飛べます)

1.概要

2.時刻

3.今後の動向(考察)

1.概要

期間:10月23~12月5日までの土曜・休日 ④⑤は10月23~12月12日までの土曜・休日①新見~備後落合間に1往復運転(どちらも備後落合で備後落合~三次間臨時と連絡)
②備後落合~三次間に1往復運転
③三次発備後庄原行き運転(広島17:06発定期快速みよしライナーと連絡する)
④備後庄原発三次行き土休日運休列車の土休日運転
⑤広島10:05発快速みよしライナーを「庄原ライナー」とし、備後庄原まで延長運転
⑥備後庄原駅からの市内バスが増発

2.時刻

これらを組み込むとこんな感じ。
緑色の時刻が今回の増発列車。オレンジ色は快速。
番号は上の表に対応しています。
画像はクリックして拡大できます。

画像1

画像2

3.今後の動向(考察)

ニュースリリースには2021年6月から、岡山県、広島県、新見市、庄原市への「芸備線沿線の地域公共交通計画に関する申入れ」を行っていることが書かれている。
2018年から運転されている「庄原ライナー」はともかく、それ以外の増便はJRの「もしこれで利用者が増えなかったら…」の仮定が(もちろん利用者がかなり少ない路線だから)透けて見える。
岡山支社リリースには「地域の公共交通計画の策定、
見直し
に向けた現状分析やニーズ等の把握、利用促進等を実施」
この見直しの意味は言うまでもない。

なお2019年の輸送密度(人/日)はデータで見るJR西日本によればこれらの区間で
備中神代~東城: 81(新見~備中神代間は伯備線で計上)
東城~備後落合: 11
(↑岡山支社、↓広島支社)
備後落合~三次:215
である。備後落合~三次間を備後庄原、(福塩線オーバーラップ区間の)塩町~三次で分割していないので何とも言えないが、このデータをもとに議論が進んでいるのだろう。他方備中神代~備後落合が廃止されても一応山陽側から木次線で山陰方面へ抜けられるためより岡山支社の区間は存廃が危ういと言える。

追記(10/22)2020年データが公表されました こちら です 備後庄原での輸送密度の公表が分割されました。
備中神代~備後落合:80
備後落合~備後庄原:63
備後庄原~三次  :348

また、線内で運転しているキハ120系気動車の、置き換えはまだ先として、他線区で行われている車内更新(照明のLED化など)の費用について負担を求める可能性も一応頭に入れておいて良さそうだ。