近鉄 観光特急「あをによし」来年春運行開始へ!!

2024年4月26日未分類

もくじ

①概要

②使用車両

③中期経営計画との関連

④割を食うのは….

近鉄は10月8日、きたる観光需要を見越し、列車に乗ることを目的とする旅行などのニーズに対応した観光特急を運転することとした。リンクは以下。

2022年4月29日に大阪~奈良~京都を結ぶ観光特急「あをによし」がデビュー!

①概要

その名も「あをによし」。曰く、「世界遺産や国宝が数多く存在する古都・奈良にかかる枕詞で、都の美しさ
をイメージしてい」るとのこと。
運行開始は2022年4月29日。つまり来年のGWがデビューとなる。

この4両1編成デビューの特急は大阪難波=奈良=京都間の運転を想定している。
午前中になんばから奈良経由で京都、次いで京都奈良間2往復し、再び京都から奈良経由でなんばへ。

②使用車両

この車両は新造ではなく、先ごろ引退した特急12200系、愛称スナックカーを大幅改造することにより作るとのことである。また1編成での運転であるため他の観光特急(しまかぜ、青の交響曲)同様週1日運休となる。(おそらく水曜日)
この12200系、車齢が最も若いものでも現時点で45年を経過。これは南大阪線特急「青の交響曲」よりも更に古い車両であると言うことである。

③中期経営計画との関連

また、今年5月策定の近鉄グループ中期経営計画2024で、中長期戦略とされているところに奈良観光特急を前々から導入する計画を示唆していたからそれが具体化したものと考えられるだろう。
(「2022年以降、新たな観光特急の運行を計画中」と青の交響曲、しまかぜの守備範囲である吉野、伊勢志摩と共に奈良をハイライトしていた)したはその画像(スライド20枚目)。
スクリーンショット 2021-10-08 184018

④割を食うのは….

しかしここまで考えてみれば、

2003年 名阪特急「アーバンライナー」導入
2008年 最後の通勤電車(シリーズ21)導入
2009年 汎用特急「Ace」新造導入
2011年 吉野特急「さくらライナー」新造導入
2012年 伊勢方面特急「伊勢志摩ライナー」新造導入
2013年 伊勢観光特急「しまかぜ」新造導入
2016年 吉野観光特急「青の交響曲」改造導入
2021年 名阪特急「ひのとり」新造導入
2022年 観光特急「あをによし」改造導入

と、14年間通勤電車は置いてけぼりである。しかも上の「中期経営計画」の同ページでは、通勤電車の「つ」の字も出ていない。観光需要の話がほぼ全てだ。そろそろ新造通勤電車造らないと、将来車両の高齢化のツケを取り戻すときに負担がかかるであろう…