JR西日本 22年春改正 詳報その7 (広島エリア篇) 今年はおとなしい変更に

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,ダイヤ改正

2022年春JR改正関連その他の記事へはこちらから

JR西日本のダイヤ改正の内容、今回は盛りだくさんと相成った。
複数回に分けて詳報する
2022年春ダイヤ改正について(JR西日本HP)

まず山陽本線の南岩国駅から徳山駅でICカードできるようになる
山口県内では今までJR九州のSUGOKAが使えた下関駅と山陽線和木・岩国・南岩国の3駅のみでICカードが使えていた。
山陽線南岩国駅から徳山駅間のICOCAサービス開始日について

新幹線の時刻調整が行われ、23時台に広島駅に到着するのぞみ号からの連絡を考慮する。
そのために時刻せってりおよび列車の新規設定を行う(芸備線除く)

次に227系の運転範囲が拡がる。現在は西は徳山までだが、これが新山口まで拡大する。
4往復の運転が設定されるが、その一部は現状岩国下関間電車になっているものもあるため最終時刻の調整で確認が必要だ。

可部線の朝ラッシュ・夕ラッシュ時間帯の電車が全て4両編成になる。計11本が増結の対象となる。
2020年の混雑率を見ると近畿圏で一番混雑率が高かったのは片町線の鴫野→京橋間の120%これに対し、可部線の可部→広島間は132%。JR西日本の中で最大値であった。増結も当然と言えよう
(なお他の線区では信越線135%、日暮里舎人ライナーが140%だった)
参考:https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001413544.pdf

その他各駅で接続を見直す。その中でも始発最終に関わるものもある。(海田市駅など)

ここからは運転取りやめの話。
朝ラッシュの広島行き関係で書く方向2,3本、などの調整の他夕ラッシュで瀬野行きが発生する。
山口エリアでも減便が行われる。本数は広島近郊と同様であるが、そもそもの本数が少ないためインパクトはこちらの方が大きい。

呉線の昼間でも減便を実施する。現在広島駅ー広駅間では快速2本、普通1本となっている。その普通電車を広行から呉止まりにする。
可部線の土曜日夕ラッシュも16~19時台の夕ラッシュを削り毎時3本とする。平日と同じだけの本数をはしらせているのは確かに効率が悪いとする判断は間違っていないだろう。

美祢線は最終が1時間以上繰り上がる。さらに1往復の削減となる。こんな夜中に使わんという配慮もあると言えよう(がやっぱり廃止の足音をどこかに感じる)

厚狭駅 長門市方面時刻
6:28
7:34
8:34
10:17
13:33
14:43
16:33
18:14
19:31→19:58
21:21→廃止
長門市駅 厚狭方面時刻
5:35→5:24
6:41
7:54
9:55
11:36→12:38
13:33→廃止
15:20
16:34
18:24
21:01→19:54

山口線は新山口~宮野間の全列車でワンマン運転を行う。そのほか山口~新山口間2往復などの削減を行う
山口~益田間も減便を実施する。

山口駅 益田方面時刻(宮野行き除く)
6:30 津和野
6:58 益田
9:08 米子(特急)
9:39 益田
13:15 鳥取(特急)
14:02 益田
15:41 益田
17:27 米子(特急)
17:51 益田
19:26 益田 →津和野行に変更
21:35 津和野→時刻変更(20分ほど繰り上がり)
益田駅 山口方面時刻
6:28 山口
7:02 津和野
7:38 新山口
8:58 新山口(特急)
11:23 山口
13:06 新山口(特急)
16:15 新山口
16:55 新山口(特急)
18:55 山口  →19:20発
20:59 津和野 →廃止

山陰本線の長門市駅から小串方面の始発も繰り下がるなどの変化含め始発終電の時刻変更がある。ただし必ずしも運転時間帯短縮ばかりではないことに注意が必要だ(美祢線、山口線以外は特にその傾向が強い)