越美本線さわやかウォーキング旅団 ルポ
およそ2か月前、こういうツイートが流れてきた
そしたらばみんな乗った!と言って結果的に8人ほどの旅団を組んでいざ旅行を実行しようということになった。旅程は以下の通りである。
京都 | 6:33 | 快速 長浜 |
米原 | 7:40 | |
8:04 | 普通 大垣 | |
大垣 | 8:36 | |
8:40 | 特快 豊橋 | |
岐阜 | 8:53 | |
9:03 | 特急ひだ3 | |
美濃太田 | 9:22 | |
9:56 | 越美南線 | |
北濃 | 12:06 | |
12:30 | デマンドバス | |
下在所 | 12:59 | |
13:00 | 徒歩 | |
九頭竜湖 | 16:50 | |
18:36 | 越美北線 | |
福井 | 20:14 | |
21:32 | つるぎ49 | |
敦賀 | 21:53 | |
22:05 | ダバ50 | |
京都 | 22:59 |
さて旅の始まりは京都駅からということで、長浜行き電車に乗る。いわゆるM電で京都まで快速運転であるためにそこそこ混んでいるように見受けられた。後ろ8両が米原行きなのでそちらに乗っておく。一週間後に院試を控えているのに便乗することにしたので車内で会社法の教科書をおっぴろげる不審者になっていた。
米原で乗り換えの時間があるので、ここで飯を買い込んでおく。大垣行きとしてやってきたのは311系電車である。JR初期特有の豪華な車両と、やはり当時の車両である221系かのような雰囲気を味わえるのもあとわずかである。2027年3月ダイヤ改正で同区間内列車は315系ワンマン運転となるためである(労組資料)。
大垣ではホームを変えての乗り換えとなる。岐阜まで特別快速に乗る、とはいえここは各駅停車区間である。この間に高山線の汽車について、もともとは9時09分発の美濃太田行きに乗るつもりであったのだが、その手前に特急ひだ号のあることに気づいてしまった。自由席特急料金はわずか330円。こりゃ乗るっきゃない。
ということで岐阜駅で途中下車して自由席特急券を買う。富山行きの特急ひだ号は自由席が2両ついている。しかしバラバラについている。どちらが混んでいそうか吟味したところ、富山行きのほうが若干並ぶ人も少なかったのでそちらから乗り込む。東海道線の遅れを受けて数分遅れてやってくる特急ひだ号はHC85系での運転である。キハ85系とは異なり軽々と走っている印象を受ける。ただ車掌が検札に来てくれない。もう一つ言うと、自由席車両に充当されるところはトイレがあり、車椅子対応の座席(指定席扱い)があり、荷物スペースがありと結構座席数が少ないところになっているようである。トイレは指挟み防止でゆっくり扉がしまるし、物理ロックを掛けようとしたらセンサーが反応して一旦開くという仕様である。
美濃太田からは臨時列車が出ている。これはさわやかウォーキングによるもので、上麻生まで3本ほど走っていたようである。またとなりの越美南線ホームには既に単行車両が止まっている。早々に乗り換えようとすると窓口は既に一日乗車券を買う人で溢れていた。せっかくなので券売機ではなく窓口できっぷを買ってみたら出札補充券であった。これは手に入れた甲斐があったなと思いつつ写真を撮っていたら主宰と合流できた。未だ発車20分以上前であるのに着席定員いっぱいに人が乗っていた。
車内にトイレの設備がないのでさっさとトイレに行っておこうとしたら、一旦コンコース外に出る必要があった。JRでやってくる場合、JR駅改札内で行っておくのがよさそうである。先に述べた岐阜からの鈍行が来る前に立ち客が多数出ていた。どうせ途中で空くだろうと、高をくくって乗っていた。
越美南線の汽車は湯の洞温泉口から郡上八幡まで徐行運転する列車であった。とはいえ徐行による時間の増分は5分ほどである。また、美濃市辺りまでは第三セクターにしては駅間がかなり詰まっている(駅新設数が多い)。しかしいつまでたっても満員電車の様相を呈している。そのうえ関駅で輪行の方々が10人ほど乗ってきた。もうただの通勤電車である。しかもちょっと暖房が利きすぎで暑い。美濃市でも降りる人がいないとなって徐行区間も諦めて本を読んでいたら、いつしか後部の乗務員室にもう1人添乗されていた。車内の自動放送がそもそも音量が小さく、また「まもなく」のものがないようなので、それもあってか駅到着ごとに運転士も添乗されていた方も駅名を叫んでいた。
ようやく空くことになったのは郡上八幡に着いてから。イベントがあったのか何なのかは結局わからないままである。多少時間があったので写真を撮っておく。
長良川鉄道はかなり平坦な路線であるし、開けたところを走る印象である。車内から写真は結構撮りやすい。美濃白鳥に着くと、タブレットが運転士に渡されていた。越美南線と越美北線は両方とも末端区間はスタフ閉塞となっているのである。なお、美濃白鳥から歩くルートもあるようである。
美濃白鳥から10分ほど、美濃太田からは2時間10分ほどで終点北濃に着く。北濃駅では食堂があり、そこで食べて折り返すような人も居たような感じである。しかし我々はこの先を歩むわけである。
ここからは白鳥交通の石徹白線に乗る。これは昼間はデマンド運行になっているので、事前の予約が必要になっている。いわゆるジャンボタクシーのサイズの車が来て、これに乗り込む。そこから下在所まで乗るのだが、桧峠のところまでかなり山を登っていくのでバスが走っていてよかったと感じる次第である(石徹白地区はもともと福井県である)。
下在所から16kmほど歩く。ここからはずっと緩やかな下りとなっている。石徹白川沿いにずっと歩くことになる。既に分水嶺を超えているので、ずっと川は太平洋側に向かって流れている。意外と自動車が多く通るのでそれに気を付けながら、概ね3km歩いたところで県境となる。県境にカントリーサインはなく、そのかわり漁業組合の看板があるので概ねの県境は推し量ることができる。
舗装された道を緩やかに下っていけば途中で大野市のデマンドバスのバス停が見えてくる(リンク)。残念ながらこの乗合バスは平日のみである上に、団体乗車はできないこととなっている。これがちょうど半分くらいの場所になっている。
更に2時間弱歩いて高速道路の入り口が見えてきたらそこは九頭竜湖周辺の市街地となる。この間ネットには流せないような話をしていたので内容は大幅に割愛する(コミケの当落が前日に発表されていたのでその話題にはなった)。
九頭竜湖駅前ではマルシェがやっていた(17時ギリギリだったので閉まる前だった)。駅では1時間半ほど待つことになる。幸い駅前はファミリーマートがあるのでそこで色々食うことも可能となっている。きっぷの販売は20分前からだけで、所謂POS券での発行となる。これはありがたい。ついでに入場券も買っておきました。
九頭竜湖へやってきたキハ120は5人ほど降りて、1人だけそのまま折り返し乗車となっていた。もう夜中であるし、緩やかな下りとはいえ疲れたのでみんな寝ている。
さて越前大野に着いた。あまり大々的に動き回ってはいけないのは承知のうえで改札内で色々写真を撮る。1番乗り場に到着して離合するのはこの1本だけのようである。越前大野からは結構乗ってくるし、その先も複数人乗ってきていた。旅団のうち、一部は温泉に行くようで市波で解散。越前花堂からはハピラインふくいの運転士が運転して、JRの運転士は便乗している様子も見られた。福井駅は2番乗り場に到着する。
福井からはWESTERポイントを利用した75%引きのきっぷで京都に戻る。乗車時間帯に制限があったので、1時間ほど待つ必要があった。そこで晩飯を駅前の商業施設で食べておく。福井と言えばソースカツ丼ということで頂いた。
最後は北陸新幹線に乗車する。敦賀で僅か12分の乗り換えをなんとかして京都に帰着する。
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