国鉄型特急電車「やくも」381系 遂に引退へ

2024年4月26日未分類

JR西日本は16日、特急「やくも」に新型電車の導入を発表した。

特急「やくも」への新型車両の投入について

導入車両は273系特急電車。4両編成が11本の導入となる。
イメージ画像は近年のJR西日本特急と似たようなデザインで全体の塗装すら明かされていない。(少し近未来チックなタッチで描かれている)
運行区間は現行の特急「やくも」と同じ岡山~出雲市間。車上制御による振り子装置も実装される。

導入は24年春から。恐らくダイヤ改正直前か同時辺りとなる。
これに伴い25年春頃までには現行の特急381系電車は引退となる。これが最後の国鉄型特急となる。これに合わせ、381系6両1編成が国鉄色リバイバル塗装での運転が実施される。
期間は3月19日土曜日から。列車はやくも8,9,24,25号

(参考)現行ダイヤの当該列車時刻
8号:出雲市07時22分→岡山10時35分
9号:出雲市14時12分←岡山11時05分
24号:出雲市15時30分→岡山18時39分
25号:出雲市22時11分←岡山19時05分
3月12日ダイヤ改正により若干の時刻変更の可能性があります

ところでこれに伴う気になる話をいくつかあげよう。

①やくものスピードアップは?
JR民営化直後のやくもは3時間10分強、現状昼間であると3時間5分程度で出雲市~岡山間を走破する。始発2号と、最終29号では3時間を切る運転を行っている。これのスピードアップを少し期待したくなる。現状備中高梁ー江尾間は110km/h、その他の区間では120km/h運転となっている。恐らく110km→120kmのスピードアップ以外、つまり全区間での130km/h運転が実施されることはないにせよ、「車上型の制御付自然振り子方式」によるカーブでのスピードアップがなされれば昼間の電車が3時間を切るようなこともありうるだろうと期待している

②増結時の運転は?
新造導入は4両編成のみ、計44両となっている。他方381系電車は62両の在籍で、平常時は4両だが、多客期には6,7,9両での運転がある。

(参考)各両数での編成表
4両:グリーン車、指定、指定、自由
6両:グリーン車、指定、指定、自由、自由、指定
7両:グリーン車、指定、指定、自由、自由、指定、指定
9両:グリーン車、指定、指定、自由、自由、指定、指定、指定、指定

この様子を見るに、増結用編成に関する対応がどのようになるか気になっている。2編成くっつけて8両編成に、というのは単純だがあまりグリーン車2両がつくことがよくあるようにも思えない。それか、この時期であれば北陸新幹線の開業で683系が余剰となる。これが改造されて用いられたりするのであろうか。これは3年後、多客期の対応を見てみたい。

やくも50年。伝統ある陰陽連絡特急がこれから魅せる展開に空想を膨らませていきたいところである。