「α列車」て何? ⑨【九州南部篇】

2024年4月26日未分類

国鉄民営化の話がまとまりつつある頃の1985年、ダイヤ改正が実施されている。新特急が導入されたり、新幹線のスピードアップもなされている。
他方普通列車に関しては「α列車」が導入された。毎日運転の臨時列車で、利用者の動向を見ながら来年以降の運転があるかどうか判断するものであるしかしながら「α列車」と調べても詳細の情報が出てこない。そこで今回一連の記事ではα列車の趨勢を調べることとした。

使用した時刻表は1985年5月版の小型版全国時刻表。今回は九州南部篇。他のものは以下のリンクからどうぞ。
今後の予定(「α列車」て何? ⓪総説篇)

・鹿児島線(川内ー鹿児島)
【下り】
川内11:00 西鹿児島11:52 7171M
伊集院12:03 鹿児島12:40 7173M
【上り】
西鹿児島9:38 川内10:30 7164M
西鹿児島10:51 伊集院11:11 7166M
薩摩大口行きというのは廃線になった宮之城線、山野線の駅へ、川内から向かう列車である。現行ダイヤは9-11時台は1時間に1本、ほかは1時間に2本ある。また、平日は伊集院ー鹿児島中央は朝夕に密に本数を増やしている。それを踏まえたうえで当時のダイヤを見てみるとやっぱり不定ダイヤと言わざるを得ない。伊集院駅から7時台に3本(+上伊集院発が1本)あるところくらいまでは一定の配慮があるものと言える。
なお、この頃にはもう鹿児島の中心駅は西鹿児島駅に移っている。

図1

・日豊線(宮崎ー田野)
【下り】
佐土原15:32 田野16:22 7583D(佐土原ー宮崎は定期列車、宮崎15:55)
【上り】
田野16:56 宮崎17:20 7582D
田野駅は(少なくとも当時)特急、急行が停車しない駅である。宮崎ー鹿児島の通し運転が基本だったと考えれば結構恐ろしい。宮崎ー都城については現行ダイヤでも1時間に1本程度である。また、宮崎・南宮崎ー田野の折り返し列車は本数がそこまであるわけではないし、平日だけ通勤列車を走らせるようなことをしているわけではない。

・日豊線(国分ー西鹿児島)
【下り】
国分12:35 西鹿児島13:21 7573D
国分16:37 西鹿児島17:36 7579D
【上り】
西鹿児島9:25 国分10:12 7570D
西鹿児島15:05 国分15:52 7578D
西鹿児島駅から日豊線周りの特急にちりん博多行きがあるという(もはや)狂気である。本数よりも行先が不思議な感じになっている。急行列車に化けるものだったりもあるので、結構ややこしい。
鹿児島駅17時18分発は志布志・油津行きになっている。また、こちらの薩摩大口行は(鹿児島本線のルートとは当然異なり)隼人から薩摩大口に向かう。
図2