【ついに】新幹線・在来線の乗継割引をすべて廃止へ

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄

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▲新宮駅の乗継割引を知らせる掲示

JR北海道・東日本・東海・西日本の4社はそれぞれが設定している在来線特急と新幹線を乗り継ぐ場合の在来線特急料金の乗継割引を廃止すると発表した。
乗継割引制度の廃止について(JR北海道)
新幹線と在来線特急列車の「乗継割引」の取扱い終了について(JR東日本)
新幹線と在来線特急列車との「乗継割引」の廃止について(JR東海)
新幹線と在来線特急列車との「乗継割引」の終了について(JR西日本)

廃止時期についてはJR西日本・JR東海は「2024年3月16日乗車分」からと明示している。

現在残っている乗継割引は、
・東海道新幹線 新横浜・新大阪駅各駅での乗継
・山陽新幹線 新大阪・相生間各駅での乗継(岡山以西は2023年春廃止)
・長岡駅 新潟駅 新青森駅 新函館北斗駅 
・大阪駅(新大阪乗継) 津幡駅(IR経由金沢駅乗継) 直江津駅(トキ鉄経由上越妙高乗継)
である。

このほかの旭川・福知山駅などで適用されている在来線同士の乗り継ぎの話や、新幹線同士の乗り継ぎについては今回は関係がない。

乗り継ぎ割引制度はJR各社としてやりづらい面があったわけだが、各社の(建前上の)理由は
JR北海道 「お客様のご利用状況や弊社を取り巻く経営環境の変化」
JR東日本 「新幹線ネットワークの拡大や、インターネット販売等の拡充による販売環境の変化」「ご利用するお客さまが減少していること」
JR東海  「約半数のお客さまに、新幹線の会員制ネット予約&チケットレス乗車サービス「EXサービス」をご利用いただくなど、ネット予約へのニーズが高まってきてい」ること
JR西日本 「コロナ禍後のお客さまのご利用状況の変化やデジタル化の進展等の社会変容」
となっている。
特に新幹線は自由席特急料金のうち、隣駅利用は870円・880円などと設定されている。そうすると在来線の元の特急料金が1740円(1760円)を超えている場合、乗り継ぎ割引を無理矢理かけるほうが安かったわけである。しかもその額面は意外と越えられるので、想定されている乗継割引利用よりもこちらのほうがよく見かけるというくらいであった。