【315系】東海道線でもワンマン運転実施へ

2024年6月8日未分類

【6月8日追記】JR東海労の資料から追記しました(リンク)。

JR東海は車両カメラを用いた安全確保の方策を探ってきたところで、315系電車4両編成でワンマン運転を実施すると発表した。

315系4両編成でのワンマン運転の実施及び 画像認識技術を活用した安全確認支援装置の搭載

現在JR東海がワンマン運転を実施しているのは2両編成まで。直接ホームを確認するか、ミラーで確認している。今後、中編成(3,4両)でワンマン運転を行うことができればかなり効率化が図れるところだが、計画しているワンマン運転では、車両に人が接近したらそれがモニターに通知されるというものである。なお、検知画像のイメージでは6両分のモニターが用意されているように見える。なお、この実験は関西線で2023年6月から行われていたものである(リリース)。

さて、現在315系が導入されている線区・導入予定の線区は以下の通り(計画では211系・213系・311系を置き換える計画になっている)。

・中央西線(名古屋~中津川間:8両編成)
・関西線(亀山~名古屋間:4両編成)
・東海道線(熱海~豊橋間:4両編成)

そして今後ワンマン運転を導入するのは

・東海道線(米原~大垣間)    :2027年3月
・関西線(亀山~名古屋間)    :2026年3月
・武豊線             :2026年3月
・東海道線(豊橋~浜松間)    :2028年3月
・御殿場線(三島・沼津~国府津間):2027年3月

である。まだ315系電車を導入していない線区も含まれていることに留意しなければならないとともに、東海道線にワンマン電車が走ることになる。東海地区に限らず、神戸~東京間の東海道線にワンマンカーは今のところ運転されていない。京浜線などはホームドアがあるためにワンマン運転になる可能性は将来的に考えられているが、JR東海が先行することになったといえる。

米原~大垣間は昼間(平日の8~18時台、土休日の11~16時台の電車:参考)は大垣で新快速と接続する毎時2本の4両編成である(よく311系が充当されているイメージがあった)。
武豊線は昼間は2両編成の電車が行き来しており、4両編成は大概名古屋方面へ直通する区間快速であるが、この辺りはどうなのだろうか。関西線は既に2両編成でワンマン運転(概ね9~16時台:参考)をしているほかは、やはり朝夕ラッシュの時間帯でワンマン運転を考えているのだろうか。
県境を越える豊橋ー浜松間は夕ラッシュも含め3,4両編成がほとんどを占めているところである。確かにワンマン化のしがいはありそうである(参考)。
御殿場線は2両編成はほぼすべてワンマン化しているが、1日に片道10本もないくらいである。他方で、5両編成もごくわずかである(参考)。なお、JR東海労と会社側のやり取りの中では、4両ワンマンに統一する予定としている。

そのほか、既にワンマン運転が実施されてる線区(東海道線と中央線:名古屋~中津川間、飯田線:中部天竜~天竜峡間以外全て)でも、3両以上であればツーマンであるため、ツーマン電車で車掌が改札口まで猛ダッシュする光景があとどれほどみられるのかというところである(もっとも都市型ワンマンのことだと信じたいが…)。なお、JR東海労の資料では2026年春のダイヤ改正でワンマン運転を拡大するとしている。

名古屋駅中央線ホームにて。4両編成の写真がありませんでした…