考・JRの運賃

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,運賃関係

そういえばJALの新運賃制度が2023年4月から始まる。

マイラーも軽くやってるので少し影響があるなあと思って眺めていた。
しかしよくよく考えるとJRの運賃制度についてもう少し考えた方が良いことがあるなあと思い筆を執る。

運賃制度というより出札全般総じてのことになると思われる。

基本的にJRの運賃制度で考える時に総じて言えるのは「民営化以後は各社ばらばらでサービスを導入する」ことである。そのために利便性が下がっている面がある。
然し民営化ていていうのはそんなもんだと思うかもしれない。ただこのようなことを想定して分割をしていたとは思えないし、無用な利便性低下だと言える。
また、更にあまり制度を変えられないということも問題となっている。

現実的可能性のあるものから書いて行きたい

①指定席券売機・アシストマルス
みどりの窓口ではなく、乗客が自分で操作し指定席を購入できるものである。
JR西日本はみどりの券売機の名称をつけている。しかし、これが登録商標であるために、他社は単純な券売機で紫色のデザインになっている。
アシストマルスは割引運賃(学割、通学定期券)などの証明書を使う場合にはカメラ付き、オペレーター対応付きのものはアシストマルスと呼ばれる。これも各社名称が異なる。
まず名称をそろえてくれ。。。というのが一つ。各社仕様はほぼ一緒(JRシステム㍿が開発)なのに、名前の違いというのは余り良くないと思われる。

アシストマルスの欠点はそれだけではない。オペレーターの待ち時間が異常に長かったりする。これに関しては例えば駅員が複数人居る駅であっても同様である。駅員呼び出しで対応できるようにすればいいのにというのが一つ。

学割、通学定期券、その他の割引に関してはカメラでの読取というアナログな方式が使われているが、これを例えば番号(英数字のパスワード)入力orQRコードで対応できるようにすればいいのでは?と思っている。少なくとも業務効率化、デジタル化にはそぐわないやり口で困らせている状態である。
(ネット購入のきっぷ受け取りの場合は電話番号と予約番号orQRで発券できるようになっているのだからそこまで大きな補修が要らないはずと思う)

②指定券の発売開始日
JRのきっぷは1月前からの発売になっている。もう少し早めにすればいいと思われる。3ヶ月前くらいの発売でもいいのでは?というのが正直なところ。これは後述の割引の話とも多少噛んでくる。

③割引運賃の制度化・ネット予約
JR東日本・北海道は「えきねっと」、JR西日本・四国は「e5489」、JR九州は「JR九州ネット予約(特有名称がない??)」、東海道・山陽・九州新幹線は「スマートEX」「EX予約」とネット予約の制度がある。各社でサービスが分かれるのもややこしいし、きっぷが受け取れる場所の限定も解除すればいいのでは?と思う。
割引率の統一までは不要にしても、早めに買えば安いという制度は歓迎されるべき。他方で、駅で買うと常に通常価格というの不思議なもんである。
割引運賃は途中下車不可、予約変更不可、通常運賃料金に関しては途中下車可、変更可といったように割引があればあるほど制約が付くというような形でもいいんだろう。
(座席数の予測に基づく運賃変動はその先の段階だろう)

更に特急・新幹線の乗り継ぎについても考慮した制度が望ましいのかなあと思われる。単純な一乗車・典型的な乗り継ぎへの割引は多いが、そうでないものについては皆無と思われる。

競合する交通機関と違って、考えられる経路が(駅数が多いので)膨大であり、運賃・料金の制度の複雑さも相まってややこしいのだが、それでもガラパゴス化が過ぎるだろう。何とかならんもんかねえという想いさえ共有できれば幸いである。