JR西 特急料金値上げ&乗継割引縮小へ

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,運賃関係

JR西日本は2日、特急料金の見直しを発表した。

示されている理由は「コロナ禍の厳しい経営状況の長期化やデジタル化の進展等の社会変容」である。ネット予約では割引料金をこれからも提供されるとのことではあるが、急激な値上げとも取れる改定にも思える。

参考までにJR九州は2022年度からの特急料金の値上げを実施している。これに比べればまだマシかもしれない…それでもネット弱者を本当に置いてけぼりにしているだけに見えるが大丈夫だろうか
JR九州、特急料金を本州のA特急以上へ値上げ 【22年4月から】

開始日は2022年4月1日から。順にみていく
(特急料金は4月1日購入分、乗継割引は4月1日乗車分から)

①B特急料金の廃止
関西で完結する特急列車に対して適用されるB特急料金を廃止し、A特急料金に統一する。
最大で440円の値上げとなる

km ~50 ~100 ~150 ~200 ~300 ~400 401~
現行 1190 1520 1950 2290 2510 2730 3060
改定 1290 1730 2390 2730 2950 3170 3490
差額 100 210 440 440 440 440 430

②特定特急料金の値上げ
・津幡~和倉温泉間の51km以上の区間
 指定席 現行1190円→改定1290円
 自由席 現行660円→改定760円
 上記の改定に合わせてのものである。
・鳥取~出雲市間、米子~益田間 自由席
 101~150km 現行1320円→改定1560円
 151km~ 現行1320円→改定1800円
・岡山~児島・四国方面の50kmまでの自由席
 現行560円→改定760円
 ※JR四国の運賃改定に合わせて実施
・博多南線 現行100円→改定130円
 ※通勤定期用の料金も値上げ

③乗継割引の一部廃止
新幹線と在来線特急を乗り継ぐ際に在来線特急料金が半額となる乗継割引を岡山~新下関間で廃止する。
廃止の対象になる主な在来線特急はスーパーおき・やくも・南風・うずしお・しおかぜ、などである。
JR四国の特急料金値上げなども相まって値上げが倍額以上になることが予想される。特に短距離については特定特急料金の値上げもあるので注意が必要だ。

また、サンライズ瀬戸ー四国の特急の乗継割引についても廃止となる。
乗継割引の廃止及びJR西日本に跨る場合のおトクな特急料金の廃止について