JRのワンマン運用路線について考察する

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過去にTwitterに掲載したものの受け売りである。JR東日本の首都圏各線(あの路線図にある範囲+α)の編成両数とワンマン化状況を羅列してみた。

上記路線群のうち2020年時点でワンマン運転を実施していた線区が八高線と来る履践のみと考えれば、かなりの線区でワンマン運転が拡大していることがわかる。ではどのような線区でワンマン運転を拡大しているか確認しておこう。

労働組合資料(千葉動労輸送サービス労組)によれば概ね次のような区分により設備を設置しているという
・短編成ワンマン(1~2両):ワンマンミラー、一部ドア扱いを原則
  ※E131系には車載カメラあり
・中編成ワンマン(3~6両):車載カメラ、全ドア扱い
・長編成ワンマン(7~ 両):ホーム上カメラ、全ドア扱い、ATOorTASCC、ホームドア
  ※南武線は長編成扱い

また、2020年以降のワンマン運転開始線区は編成両数にかかわらず、都市型ワンマンであると思われる(すなわち、車内での運賃精算を前提としていない)。そして、ワンマン運転導入線区を見ると、基本的に編成両数を統一していることがわかる。(東北線は3両2編成で6両編成でワンマン運転、常磐線中電の土浦~高萩間は10両編成と5両編成が混在も、後者のみワンマン運転、内房線の一部は2両2編成の4両編成でワンマン運転、成田線・鹿島線は2両編成のみワンマン運転、久留里線・八高線は3両編成はツーマン運転)。

そのうえで、JR西日本のワンマン運転導入線区を確認してみる。こちらも近畿圏路線図+αである。

今のところ、JR西日本は5両以上の編成でワンマン運転を実施していない(例:山陰線鳥取~米子間は5両ツーマン運用を2024年春改正にて廃止して、4両以下ではすべてワンマン運転を実施している。)。

倉吉駅の掲示 2023年3月20日撮影

以上を踏まえて考えてみると、JR西日本でいわゆる中編成・長編成ワンマンを実施できる線区というのは実はかなり限られるのではないかと思われる。4両であれば古典的なワンマンを実施していることを前提にして、5両以上特定の両数(8or12)以下であることだけで中編成をする場合に、同一線区に複数の両数(e.g.奈良線には4両と6両が入る)が入り込むということが多いからである。また、長編成ワンマンをするとして、片町線や赤穂線、湖西線の端々までホームドアを入れるのかということにもなるのである。もっとも、227系に車載カメラを入れていることも考えれば関西圏を抜きにすれば(例えば瀬戸大橋線や伯備線など)充分ワンマン運転があり得るのだろうと思っている。
そう考えると大阪環状線・桜島線あたりにいきなりワンマン運転が入るのでは…?という妄想をして終いにしておこう。