IRいしかわ 24年春全線開業ダイヤ詳報

2024年4月26日未分類

24年春ダイヤ改正詳報一覧はこちら

IRいしかわ鉄道の全線開業ダイヤをみる。攻めてはいないが、利便性へのこだわりは見受けられる。
令和6年春全線開業ダイヤの概要を発表いたしました

なお、経営計画時点での考察は下記記事を参照。
北陸本線の移管ダイヤを予想する【石川篇】
金沢駅の利用がJRから移管され、特急によるダイヤ制約が消えるため、ダイヤ設定の自由が増したといえる。

もくじ

  1. 新駅開業
  2. 増便・直通
  3. 接続の強化
  4. パターンダイヤ
  5. ワンマン運転の実施
  6. 参考:過去のIRダイヤ改正

1.新駅開業

加賀笠間ー松任間に西松任駅が開業する。JR西日本が建設して、開業とともにIRいしかわに引き渡す。

2.増便・直通

【下り 金沢・津幡方面】
・現行629M松任7:43発金沢行電車(平日運転)が津幡行きに延長される(松任7:40発)
・大聖寺8:50発金沢行が増発され、毎日運転される。
・現行1651M小松15:45発金沢行(毎日運転)が、平日に限り金沢行に延長される(小松15:33発)
・大聖寺17:03発金沢行が増発され、平日運転される。
【上り 小松・大聖寺方面】
・金沢7:30発大聖寺行が増発され、毎日運転される。
・津幡8:16発金沢行が増発され、平日運転される。
・金沢16:06発大聖寺行が増発され、平日運転される。
・津幡16:40発金沢行が増発され、平日運転される。
・金沢23時48分発最終津幡行きを増発する。同列車は最終の新幹線から接続を受ける
というわけで、大聖寺ー金沢間の増便本数はこの通りになる。
図1
金沢ー津端間は+5本(土休日1本)となる。

3.接続の強化

敦賀駅からの最終新幹線である、つるぎ50号(小松23:13発)を受けるための、小松駅の最終時刻を23:02発(現行365M)から23:23発に繰り下げる。
また、朝夕時間帯は金沢・小松・加賀温泉での新幹線との接続を意識したダイヤにするという。
在来線同士でも、金沢駅で同一ホームでの乗り継ぎできる本数が増える。

4.パターンダイヤ

10~14時台はパターンダイヤを形成する。
【金沢駅】
・00分 小松行 30分 福井行き
・05分 富山方面31分 七尾線
【小松駅】
・03分 福井行
・06分 金沢行 45分 金沢行
【加賀温泉駅】
・17分 福井行
・53分 金沢行

画像1
一応現行との比較を作ってみた。既にパターンダイヤ化していたはずなのだが、やはり特急電車との都合でそこまで正確性のあるパターンダイヤでなかったことは指摘されるべきだろう。

金沢~福井間での所要時間が最大25分短縮されるものがある。また、平均所要時間も金沢行が2分、福井方面行が9分短縮される。
富山方面行でもパターンダイヤが形成できるようになったのは、金沢駅でのダイヤ編成についてIRが管轄できるようになったからであろう(なお、富山16:01発金沢行が4両に増強される)。

5.ワンマン運転の実施

七尾線直通列車以外でもワンマン運転を実施するほか、大聖寺~金沢間でもワンマン運転を継続する。

6.過去のIRダイヤ改正

2015年ダイヤ改正 リリース
・金沢~富山間 57本
・金沢~七尾線 54本(うち2本は始発・最終新幹線に接続する増発便)
・あいの風ライナー平日5本運転
2016年ダイヤ改正 リリース
・金沢~津端間平日1本増(金沢19:01発)
・土休日富山発1本で4両編成に増結
2017年ダイヤ改正 リリース
・土休日にIRホリデー号運転(津幡10:47発)
・多客期土休日富山発1本で4両編成に増結
2018年ダイヤ改正 リリース
・富山16:00発で停車時間調整
2019年ダイヤ改正 リリース
・津幡16:21発を10分繰り下げ
・IRホリデー号を多客期運転のIRおでかけ号に変更
2020年ダイヤ改正 リリース
・時刻調整のみ
2021年ダイヤ改正 リリース
・七尾線でワンマン運転を開始
・七尾線列車で土休日2往復運休
2022年ダイヤ改正 リリース
・七尾線直通列車が2往復削減
2023年ダイヤ改正 リリース
・時刻調整のみ