【並行在来線】移管前後のダイヤ比較
並行在来線三セクは、経営移管を受ける際に、本数が増えているのかみていこう。全部が全部追えているわけではないが、北から順番に記載する。
道南いさりび鉄道
開業ダイヤにおいては、上磯~函館間の1往復(上磯7:36発、函館18:35発)について、土休日運休を廃止し、毎日運転を実施している。
以降のダイヤ改正において、2019年に函館発上磯行きを増発(リンク)。また、2021年に函館~上磯間を1往復減便している(リンク)。2023年春改正では上磯~函館間で1往復を取りやめている(リンク)。
更に今後減便を実施する旨経営計画に明記されている(リンク)。
青い森鉄道(青森ー八戸)
青い森鉄道線経営計画素案(平成19年)
全線開業ダイヤが見当たらなかったのでひとまず平成23年3月ダイヤ(野内駅移転ダイヤ)を掲載している。前後比較ができていないので記載を諦めている。
青い森鉄道・IGRいわて銀河鉄道(八戸ー盛岡)
青い森開業ダイヤ
青い森鉄道線各駅時刻表平成14年12月1日施行
並行在来線経営計画素案改定版(青森県並行在来線鉄道会社設立準備会)
IGR開業ダイヤ
盛岡・八戸間時刻表
開業ダイヤが決まりました!(2002年9月20日ニュースリリース)
青森県内のダイヤについて、八戸~三戸間は27本、三戸~目時間は19本(このうち16本が盛岡発着、3本が二戸・一戸発着となっている。)となっている。また、岩手県内ダイヤについては、一戸までは上記のとおり、二戸~沼宮内間は県境側よりも本数が少なくわずか16本である(八戸~盛岡間列車しかない)。沼宮内から好摩・滝沢と本数が増えていく形である。
これが、経営移管にあたって、概ね毎時1本の運転となっている。すなわち、快速4往復(うち1往復は青い森鉄道線内各駅停車)を含み、
八戸~三戸間は、上り19本下り21本の計40本(+13本)
三戸~目時~金田一温泉間上り15本下り17本の計32本(+13本)
となっている。
IGR線内のダイヤも同様の本数増であるが、いわて沼宮内以北についてはほぼ倍増である。その際、盛岡~いわて沼宮内間は毎時2本、いわて沼宮内以北は毎時1本で、極力パターンダイヤを敷いているようである。
しなの鉄道線
1998年12月8日ダイヤ改正
(同ダイヤ改正での変更点:リンク)
第三セクターの初めであるしなの鉄道(1997年10月開業)のダイヤについて、当時のJR線との差を比較できる内容は見受けられなかった。
しなの鉄道北しなの線
長野ー妙高高原間に2往復増発している。増発区間は妙高高原行きは早朝と帰宅時間帯、長野行きは昼前と夜間になっている。
えちごトキめき鉄道
特急・快速列車についていえば、開業ダイヤでもって
・新井、上越妙高~新潟間 特急しらゆき5往復
・新井~新潟間 快速2往復
・糸魚川~新潟間 快速1往復
・糸魚川~直江津間 快速1往復
を運転していた。現在は特急しらゆき4往復が残るのみである。
普通列車については、
【旧信越線】
直江津~新井:24往復→27往復
新井~二本木:17往復→21往復
二本木~妙高高原:16往復→20往復
【旧北陸線】
直江津~糸魚川:14往復→20往復
糸魚川~市振(泊):上下19往復に整理(※県境区間にもかかわらず、新潟県内区間となる糸魚川以東より本数が多かった)
あいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道(金沢ー泊)
開業ダイヤの概要が決まりました。(及びそのニュースリリース)
目玉のダイヤ改正としてはライナーの増発である。
金沢~高岡:57本→57本+ライナー5本
高岡~富山:77本→79本+ライナー5本
富山~黒部:62本→62本+ライナー6本
黒部~泊 :52本→54本+ライナー6本
もっとも、現行ダイヤを記載すればこうなる。開業前比を合わせておく(参照リンク)。
金沢~高岡:57本+ライナー5本、石動発1本
高岡~富山:85本+ライナー5本、呉羽発2本 (+8本)
富山~黒部:68本+ライナー5本 (+6本)
黒部~泊 :63本+ライナー5本 (+11本)
なお、七尾線の増発により金沢~津幡間で1往復増発増発となっている(リンク)。
IRいしかわ鉄道(金沢以西)
ダイヤ改正のインパクトでいえば開業2年目が大きいが、記事の本旨を踏まえて開業ダイヤに絞って記載する。
大聖寺ー金沢間で2往復(うち1往復は平日のみ)の増発が実施されている。
大聖寺ー小松間:平日46→50、土休日46→48
小松 ー金沢間:平日82→86、土休日84→88 (平日は美川発着3本、松任発着3本がこれに加わる)
なお、金沢ー津幡間の2往復+最終列車の増発(平日のみ)が実施されている。
参考:弊記事
ハピラインふくい
快速・普通ともに増発が図られており、運転本数の増加は以下の通りである。
敦賀ー武生:+12本(普通3、快速9)
武生ー福井:+23本(普通14、快速9)
福井ー芦原:+5本
県境区間 :0本
参考:弊記事
肥薩おれんじ鉄道
線路使用料まわりで極端なコストカットを実施していることで有名な路線である。開業ダイヤについてみてみると、以下の通りである。
川内ー出水:10.5往復→16往復 (川内ー上川内:18.5往復→16.5往復)
出水ー水俣:12.5往復→15往復
水俣ー八代:13往復→17.5往復 (日奈久ー八代:18往復→18.5往復)
参考:鶴通孝「第三の並行在来線 肥薩おれんじ鉄道の素顔」『鉄道ジャーナル』2004年6月号、鉄道ジャーナル社、pp.59-60
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