2023年JR西 ダイヤ改正を予想する

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄,ダイヤ改正

【追記】予想外に今この記事が読まれているので追記しておきますが、これは2021年11月時点の予想であるので、2022年春ダイヤ改正が発表される前のものとしてお読みください

2022年のダイヤ改正ですら予想できないのになぜ2023年のJR西日本のダイヤ改正の話を予想するのか、ということであるが
・おおさか東線新大阪ー大阪(北梅田)間開業
また翌年2024年春改正に
・北陸新幹線敦賀ー金沢間開業

の2イベントが待っているからである。

まず前者の及ぼす影響として、現在環状線西九条から貨物線を経由して新大阪に至る列車が大阪駅を通ることができるようになることが大きい
後者に関しては大阪ー京都ー湖西線ー金沢のルートを通る25往復を誇ったサンダーバードが自動的に廃止に追い込まれることが大きい、代わって大阪敦賀連絡のリレー特急を当面(かなり長期間)運転することが考えられる。

大阪周辺であれば考慮すべき要素(経由ルート)はこれらである
①関空特急「はるか」 ②南紀方面特急「くろしお」 ③阪和線快速「紀州路快速」 ④奈良方面快速「大和路快速」 ⑤(あれば)奈良行特急:現行の臨時「まほろば」 ⑥北陸方面特急「サンダーバード」

現行ではこんな感じ:
①京都=新大阪=西九条=天王寺=関西空港 (貨物線経由)
②(京都=)新大阪=西九条=天王寺=南紀方面 (貨物線経由)
③(天王寺=)大阪=西九条=天王寺=阪和方面 (環状線経由)
④(天王寺=)大阪=西九条=天王寺=奈良方面 (環状線経由)
⑤新大阪=久宝寺=奈良 (東線経由)
⑥大阪=新大阪=京都=湖西・北陸方面 (東海道線経由)

これが2023年になればこうなる:
①京都=新大阪=大阪(北梅田)=西九条=天王寺=関西空港 (貨物線、東線経由)
②(京都=)新大阪=大阪(北梅田)=西九条=天王寺=南紀方面 (貨物線、東線経由)
⑤必要であれば大阪(北梅田)=新大阪=久宝寺=奈良 (東線)
ここで、③④(紀州路快速、大和路快速)が貨物線、東線経由になる可能性は極めて低い。理由として
・そもそもそこまでダイヤを弄るリスクを背負わないだろうこと
・2031年開業の「なにわ筋線」(新大阪=北梅田=JR難波・南海新今宮)のダイヤが未定で、かつ新大阪=大阪(北梅田)間の線路容量からこれら快速を走らせられるとは言い切れないから
が挙げられる。
ところで、JR西日本が投資家向けに発表しているファクトシートに気になる記述があった
該当部分のPDFはこれである
関空・南紀方面の特急(・快速)と奈良方面の特急(・快速)が直通するかのような書き方がなされている。関空特急が京都まで全列車向かっているから、それを考えると②と⑤が直結するようなダイヤが考えられそうだ。

2024年になると、⑥サンダーバードが敦賀までで止められる。①②と⑥が直通して敦賀=関空・南紀という運行が行われる可能性もあるかもしれない。ただ、リレー特急と新幹線の接続ダイヤとしての考慮がなされないと意味がない(恐らく新幹線は毎時2~3本になるだろう)

阪和方面と奈良方面の快速列車を繋げるのだろうか、つまり関空・阪和=天王寺=西九条=梅田(北梅田)=新大阪=久宝寺=奈良ルートがあり得るのかどうかというところである

2031年ダイヤ改正、つまりなにわ筋線のダイヤ改正の考慮もしつつの運行ルートを組まなければならないため予測がしづらい。
更に2022年ダイヤ改正で大幅な減便、および運転パターン変更の可能性があるため更に予測がしづらい。
ついでに言えば夢洲方面への桜島線延伸の話も立ち消えたままになっている(別段で言えば地下鉄中央線と近鉄の運行ダイヤも気になるころ)。上で言ったPDFではJR西日本は桜島駅から「交通アクセスの検討」をしているそうである。ここからさあ延伸だ!という話で工期が間に合うとも思えない。バス輸送でもするのだろうか。
JRへ及ぼす影響が同じくらいのもので言えば、2029年に大阪モノレールが延伸される。鴻池新田から45分で伊丹空港へ!…大阪の外郭を走る路線であるため空港連絡としては心許ないが何かしらのアクションを起こそうと思えば可能である。

大阪近郊で輸送体系に関わるイベントが2023、2024、2025、2029、2031と連続してあることは頭に入れておいたほうがよさそうだ。

2022年についてはこちらをどうぞ