和田岬線乗車記 【103系電車に乗る】

2024年4月26日駅訪問

JR山陽線の起点神戸から1駅行った兵庫駅。ここから特別の支線が伸びている。和田岬線である。
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元々山陽電車も当駅まで乗り入れていたが、現在は廃止され、300mほど北に神戸高速の大開駅がある。
兵庫駅コンコースを見るとラインカラー灰色の和田岬線の文字がある。
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路線図上の案内も灰色となっており、各案内表示もこれで統一されている。
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このように案内されていてわかりやすい。山陽線ののりばから兵庫駅改札口までの踊り場に乗り換え改札がある。
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和田岬までのきっぷはここで回収され、精算される。そのための改札口であるために和田岬駅用の乗越精算機もある
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和田岬線は朝夕の通勤時間帯のみの運転であるために日中は乗り換え改札・乗り場を閉鎖し、また甲種輸送等の非営業列車撮影のための立入も認めていない。

先ほどの乗り換え改札を入ると和田岬駅からのきっぷを発売する券売機が2台設置されており、和田岬駅から来た人はここできっぷを買うことになる。ただ、利用者は殆ど通勤客であることを考えればあまり使われることもないだろう。
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▲奥側は昔使われていた有人改札。18きっぷ利用時はインターホンで問い合わせて通してもらう扱いであるために今は使われていない。

利用案内も壁に掲出されている。和田岬駅できっぷを買わなくても乗れる。
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和田岬から兵庫駅は2.7km。じゃあ運賃は130円かと思っていたら、割安運賃の電車特定区間外となっているために一般的な幹線の初乗り運賃である150円となっていた。 参考:きっぷのルール(JR西日本)

さて和田岬線ホームへ。駅名標のフォントが不思議な感じになっている。
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参考までに1~4番乗り場のホームも。
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車止めもあるが、停車位置は20mほど南側に離れている。
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和田岬駅から折り返しの電車がやってきた。103系6両編成である。(実は3月2日撮影である)
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反対側からも撮影。HMで103系電車の惜別を書いている。ダイヤ改正で207系電車に置き換えられた。
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方向幕も固定。兵庫ー和田岬間を往復しているのみであるからこれでよい。
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車内の吊り下げ広告は普段はないようで、103系電車の経歴を辿るポスターが掲示されていた。
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(なお、兵庫駅にも同様の看板があったようだが、撮り忘れていたようである。痛恨。)

引退2週間前ではあるが、そこそこのレイルファンが集まっていた。既に通勤ラッシュから離れた時間帯だったので大混雑とまではいかなかった。電車はしばらくカーブし、その先車両工場が見える。車掌が「この電車は和田岬行きです。」と案内し「次は終点、和田岬です。お出口は右側です」という。地下鉄線乗り換えとは言わない。もはやそんな乗り換えが想定されないからだろう。
4分ほどで終点和田岬に着く。
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駅の案内。このまま電車に乗るべしと。

駅名標も特別仕様。和田岬駅は「灰色」がラインカラーである(なぜか新調されたものもあった)。
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ホームの屋根は半分ほどだけついていて、途中の階段からおりて道路に出ることもできる。
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駅前のファミマもわだみさきの文字を書いている。駅周辺も雰囲気を作っている。その奥には地下鉄海岸線の駅もある。
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折角なので103系電車の青モケットもご覧に入れておこう。
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帰りは和田岬駅から150円のきっぷを買って兵庫駅を出場する。
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ところで103系電車を使っていた支線と言えば羽衣線がある。こちらは3両編成を使っていたが東羽衣駅のホームを延伸して225系4両編成のワンマン運転に置き換えた。
他方和田岬線は現在207系6両編成(中間車を1両わざわざ抜いた編成である)に置き換えた。103系検査時と同様の取り扱いである。本数を考えればホームを延伸して7両編成にしたほうが楽だったのでは?と思ったところ。今後もしかしたら変わる可能性もあるだろうが、これからの展開を見るほかない。