阪神・近鉄 ダイヤ改正 快速急行の転機

2024年4月26日ダイヤ改正

阪神電車と近鉄電車は12日、ダイヤ改正を発表した。改正日は12月17日土曜日。
2022年12月17日(土)にダイヤ改正を実施します(阪神電車)

2022年12月17日(土)ダイヤ変更について(近鉄電車)

近鉄電車内のダイヤ改正については既に概観しているのでそれはこちらを参照。

ここでは主に阪神電車のダイヤ改正を見ていく。

もくじ

①阪神線内快速急行の増結(夕ラッシュ以降)

②快速急行の停車駅の変更 原則芦屋通過へ

③下り朝ラッシュの区間急行時間帯拡大
④最終列車の繰り上げ

⑤平日昼間の快速急行減便?

①阪神線内快速急行の増結(夕ラッシュ以降)

平日夕ラッシュ以降について、近鉄奈良線・阪神なんば線内は10両、尼崎で解結して三宮までは6両として運転していた(西宮までは急行に乗り継ぎが先着)。それを全区間通じて8両で運転する。解結作業の廃止により三宮・難波間で所要時間を4分程度短縮する。

②快速急行の停車駅の変更 原則芦屋通過へ

現行の快速急行は阪神本線内三宮・魚崎・西宮・甲子園・尼崎のほか、「平日は芦屋に停車、平日日中と土休日は武庫川・今津に停車」となっていた。芦屋駅に8両編成の電車が停車できないために土休日芦屋通過となっていたが、今回の改正で平日夕ラッシュ、更に8両編成の関係がない平日昼間も芦屋通過となった。
結局平日朝ラッシュのみ芦屋停車、その他は武庫川・今津停車と変更される。

③下り朝ラッシュの区間急行時間帯拡大

平日朝ラッシュ下りの区間急行(甲子園行き)は7:31~8:55までおおよそ12分間隔で8本の運転となっていた。その直前7:19発、7:07発の急行甲子園行きについても時刻変更の上区間急行に替えて停車駅を増やす。

④最終列車の繰り上げ

直通特急の姫路行き最終が梅田23:00発から22:36発に繰り上がる。梅田から三宮方面の特急も15ふんくりあがる。梅田発の最終列車は平日に関して24時20分発の急行御影行が取りやめになり、土休日共に普通尼崎行に変更になる。
なんば線、神戸高速線についても10~20分の繰り上げがある。

⑤平日昼間の快速急行減便?

さてここがようやく本題。現行の急行・快速急行のダイヤは①梅田・尼崎の急行が毎時3本②梅田・西宮の急行が毎時3本③奈良・三宮の快速急行が毎時3本、そして①と③が尼崎で相互乗換となっている。
それについて、平日の9時台から15時台について①が2本、②が4本、③が2本になるという。総じて快速急行が8往復減便という算段である。快速急行は20分間隔から30分間隔に拡がるという。
ニュースリリースの画像を見る限り「大阪難波~神戸三宮」はこの通り快速急行の減便がなされることは明らかであると思われる。
ところで、近鉄のニュースリリースでこのことが触れられていない。①の快速急行の8両編成化拡大は言及があるし、京都市交通局との直通関係の変更などについても書いていることから少し不思議な感じがする。
また、近鉄のニュースリリースは「ご利用状況などに応じて列車の運転本数、運転区間、種別、時刻などを見直します」という文字があるので、奈良線内でも快速急行がそのまま減便になるという見立てもできよう。

2008年以来関西圏では珍しい直通を続けているその看板列車である快速急行の転機が訪れていることには違いない。ダイヤの詳報を待つほかあるまい。

2022年10月19日追記

問い合わせをされたTwitterユーザーの方によれば、近鉄奈良線内の優等列車の本数は
現行:快速急行(三宮ー奈良)3本、急行(難波ー奈良)3本
改正:快速急行(三宮ー奈良)2本、快速急行(難波ー奈良)2本、急行(難波ー奈良)2本
となるようである。
サイクル自体の変更となったようである。