山陽本線全線でICカード利用可能へ 2023年春

2024年4月26日ICカード関係,JR各社/三セク国鉄

JR西日本は、9日、ICOCAエリアの拡大を発表した。

2023年春山口県内のICOCAエリアを拡大します! ~ICOCA が山陽線徳山~下関駅間で利用可能になります~

適用エリアは
・山陽本線 下関~徳山
・山口線  新山口、湯田温泉、山口
である。
山口線は定期券の発売はない(Suicaエリアの一部適用駅に相当)

これで東海道・山陽本線は全線でICOCAエリアが利用可能になる。
歴史をざっと振り返ると

東京 ~熱海 :2001年11月18日
熱海 ~函南 :2021年3月13日
函南 ~二川 :2008年3月1日
二川 ~関ケ原:2006年11月25日
関ケ原~米原 :2021年3月13日
米原 ~相生 :2003年11月1日
相生 ~和気 :2018年9月15日
和気 ~南岩国:2007年9月1日
南岩国~徳山 :2022年3月12日
徳山 ~下関 :2023年春←NEW!!
下関 ~門司 :2011年3月5日

2015年以降JR西日本はICOCAエリアの拡大に積極的になり、2021年は一挙に8線区での拡大が実施された。その後は新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、もともと予定されていた南岩国~徳山間以外でもう実施は当分ないのかと思っていたところが今回の拡大発表と相成った。
しかもようやく山口県の県都・山口駅まで利用できるようになった。2021年度までは下関と南岩国・岩国・和木しか使えないという(他と比較して)惨状だったが、ようやく他県並となったと言える。

少し気になることもある。2018年以降のICカード利用可能エリアの拡大はJR各社が境界駅附近まで利用できるようにしたこともあり、2021年3月からは亀山・米原・熱海の会社境を跨いだ形でのIC定期券が発売されるようになった。今回の徳山~下関間の導入で下関またぎのIC定期券が発売されるかも気になるところである。

また、JR西日本は一部利用可能駅、つまり定期券の発売をせず、特急停車駅でのみ利用可(勿論普通電車/列車乗車時も利用可)という設定が最近増えている。
2016年は紀勢線、伯備線、2020年は予讃・土讃・高徳各線、2021年は嵯峨野山陰線・舞鶴線・播但線で適用され、そのうち紀勢線、伯備線の一部、では全駅利用可/IC定期券発売への扱い変更も行われている。山口線でもそのような取り扱いが2028年辺りくらいまでに実施されるかは見ものである。

参考: