阪急・能勢電・阪神・山陽 ダイヤ改正を実施 25年2月
阪急電鉄と能勢電鉄、山陽電鉄はダイヤ改正を行うと発表した。ダイヤ改正日は2月22日であり、山陽の運賃改定とは時期がずれる。
阪急：2025年2月22日（土）初発より 阪急神戸線・宝塚線でダイヤ改正を実施します
能勢電：ダイヤ改正について
かなり明るいニュースの連発となっている。
阪急 神戸線
主に平日のラッシュ時間帯のダイヤ改正が目立つ
まず、大阪梅田行特急を「通勤特急」に変更する(現在三宮7時～8時にかけて15分毎で特急が残っている）。その通勤特急は、神戸三宮発から新開地・高速神戸発に変更となる。通勤特急は10両編成から8両編成に変更となり、ついに阪急から10両編成が無くなることとなる（京都線は2022年改正で廃止）。
他方、通勤急行は塚口を通過となる快速に種別変更となり、神戸三宮を始発、春日野道～武庫之荘駅間から梅田へ先着となるように変更となる。また、快速は神戸高速線内発ではなく神戸三宮発に変更となる。
列車本数は、快速が2本増発、今津線準急が1本増発。運転パターンも変更となり、快速・準急が通勤特急より先行して運転する形となり、列車混雑を平準化させることとなる。なお、反対に梅田発西宮北口行急行が13本増発となる。
夕ラッシュについては、大阪梅田発の特急が準特急に変更となる。現在は21時台後半から登場しているが、早目に運転されることとなる。また、通勤急行がやはり塚口通過の快速に変更となる（これもあって通勤特急の運転で救済という意図なのだろう）。
深夜帯については、神戸三宮駅発の西宮北口行が2本増発となる。23時台から最終（24:10発）まで、概ね10分間隔が維持されることとなる。
阪急 宝塚線
宝塚線は夕ラッシュに変更が大きい。朝ラッシュは各駅停車の出発順序の入れ替えがある程度である。
夕ラッシュに「通勤急行」が新設され、曽根・岡町に新規停車となる。準急との違いは向きもあるが、中津に止まるか否かである。
また、箕面線への接続が宝塚行きから日生エクスプレス・雲雀丘花屋敷行急行からと変更になる。これで所要時間が短縮されるという。
能勢電
能勢電については、軽微なダイヤ改正が目立つ。
・平日朝ラッシュについては、阪急宝塚線との接続調整が行われる。
・平日、土休日ともに昼間の山下駅での乗り換え時間を確保する。
・特急日生エクスプレスの発車時刻が3分づつ繰り下がり、梅田が0・20・40分発と綺麗になる。
・平日夕ラッシュでも接続調整が行われる。
・土休日の最終列車が5分繰り下げとなり、川西能勢口発23時55分発となる。
阪神電車
阪神電車だけ、明確に万博を見据えてと記載がある。
まず、2022年ダイヤ改正で減便した快速急行が復活する。現在平日は「梅田ー西宮・急行」が4本、「梅田ー尼崎・急行」と「奈良ー三宮・快速急行」が2本となっている。これが2022年改正以前どおり、3本、3本に戻される（土休日ダイヤは今までどおり3本、3本となっている）。
※これに関連して近鉄奈良線もダイヤ変更となるはずである。
次に昼間の三宮方面の快速急行について所要時間が短縮となる。
なんば線の普通（・準急・区間準急）は、ダイヤが不均等になっていたものを揃えようとしている。これに合わせて尼崎駅での接続列車を急行・快速急行に揃えるとのことである。
最後に終電附近。大阪梅田からの神戸三宮行最終電車が30分繰り下がる。24時15分発の三宮行が運転されることとなった。2022年改正以前でも24時発であったので大幅な繰下げとなる。
山陽電車
まず、既報のとおり、直通特急・特急の停車駅に別府が追加される。
次に深夜帯。
・山陽明石発東二見行普通車が新設となる、これは阪急三宮発最終のS特急と接続するものである。
・山陽姫路発東二見行1本を山陽明石行に延長する。
・阪急三宮発飾磨行を山陽姫路行に延長する。
・山陽姫路発飾磨行を終電前に1本（23時48分発と24時24分発の間に24時09分発）増発のうえ、終電は24時29分発に繰り下がる
次いで、平日朝ラッシュ。
東二見5:59発特急山陽姫路行きが西代市始発に延長となり、早朝の特急の運行開始が早まることとなる（その前に始発は始まっているが、速達性が確保されることとなる）。
3本のS特急（東須磨から霞ヶ丘まで普通、霞ヶ丘からS特急高砂行き）の運行時間が繰り上がる。すなわち、東須磨6:51発・7:04発・7:17発から6:38発・6:51発・7:04発となる。
最後に夕ラッシュ。夕ラッシュのピーク前に運転されている、高砂始発の阪神三宮・新開地行S特急3本の始発駅がすべて山陽姫路となる。