株主全線乗車券 一番安いのはどこ?
現在当ブログでは満足度調査を実施しています。何卒ご回答のほどお願いいたします
鉄道会社の株主優待といえば優待乗車券というイメージである。その中でも1回乗車ではなく、半年・1年乗車株主全線乗車券というのは高嶺の花である。折角なのでどれくらいの時価で入手できるか調べてみようと思う。基本的には株主優待は個人・小規模株主に手厚くする(つまり比例分配ではない)制度であり、一つの目安として3万株(=株主総会での議案提案権を有するか否か)には注目してもらえると面白いだろう。
なお、株価の基準時は令和6年10月11日の終値で、購入に要する価格は優待の下限を単位株に切り上げて、株価を掛け合わせたのち、万円単位に切り上げている。本来、年2回発行か年1回発行かは気にすべきだが、保有し続けるということを前提としているので無視している。
東武鉄道
5800株以上保有で定期券式の電車全線優待乗車証が(11,600株以上でこれに片道切符が50枚)入手できる。基準時株価は2466円だから、1431万円必要となる。
西武鉄道
10,000株以上保有で定期券式の電車全線パスが(2万株以上で電車・バス全線パスが、4万株以上でそれぞれ2枚づつ)入手できる。基準時株価は3425円だから、3425万円必要である。
京成電鉄
17,500株以上で定期券式株主優待乗車証と回数券式60枚とを選択できる(25,000株以上だと定期券式が電車・バスになる)。基準時株価は3857円だから、6750万円必要である。
京王電鉄
株主優待制度 | 株主・投資家(IR) | IR・企業情報 – 京王電鉄
6,000株以上で電車全線優待パスと電車全線優待乗車券30枚が(、11,400株以上で電車・バス全線優待パスと電車全線優待乗車券40枚)が入手できる。基準時株価は3529円だから、2118万円必要である。
東急電鉄
株主優待情報 | 株式・社債情報 – 株主・投資家のみなさまへ
12,000株以上保有で電車全線パス1枚ときっぷ式10枚(、14,000株以上保有で電車全線パス1枚ときっぷ式30枚、28,500株以上保有で電車・バス全線パス1枚ときっぷ式30枚)が配布される。基準時株価は1862円だから、2235万円必要である。
京浜急行
株主優待制度 | 株式・社債情報 | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
15,000株以上保有で電車・バス全線きっぷ15枚に加えて電車全線パス1枚or電車・バス全線きっぷ90枚or京急EXホテル・EXイン無料宿泊券6枚の3種から選択できる(22,500株以上で90枚を135枚と読み替え、30,000株以上で電車・バス共通全線パスor電車・バス全線きっぷ180枚or京急EXホテル・EXイン無料宿泊券6枚)。基準時株価は1165円だから、1748万円必要である。
参考:東京メトロ
上場前であるが、記載する。10,000株以上保有で全線定期乗車証が入手できる。基準時未上場の為仮条件株価の中央値(リンク:1,150円)で計算すると、1150万円を要することになる。
小田急電鉄
15,000株以上保有で「定期券式1枚+きっぷ式30枚」or「きっぷ式110枚」から選択できる(30,000株以上保有で「鉄道・バス定期券式1枚+きっぷ式30枚」or「鉄道定期券式1枚+きっぷ式60枚」or「きっぷ式140枚」から選択できる)。基準時株価は1,597.5円だから、2397万円が必要である。
相模鉄道
5000株以上保有で電車定期券式1枚と回数券式80枚(9000株以上保有で電車・バス定期券式1枚と回数券式80枚)を入手できる。基準時株価は2,367.5円だから、1184万円が必要である。
名古屋鉄道
8,000株以上保有で電車・名鉄バス全線乗車証が1枚(、20,000株以上で同2枚、100,000株以上で同5枚、200,000株以上で同10枚。更にこれとは別に年1回株主招待乗車証が一律4枚)。基準時株価は1,695円だから、1356万円が必要である。
※在京各社とことなり、manacaへの移し替えができる。
近畿日本鉄道
5,100株以上保有で株主優待乗車証(電車・バス)1枚(、15,000株以上で2枚、30,000株以上で同3枚、50,000株以上で同4枚、100,000株以上で同5枚、1,000,000株以上で同10枚)入手できる。基準時株価は3,654円だから、1864万円が必要である。
※100万株だと近鉄HDを0.5%所有していることと同義となる。
南海電鉄
6160株以上保有で、定期券式乗車証1枚(10,220株以上で同軌道・バス割引付乗車証1枚、40,000株以上で同2枚、100,000株以上で同3枚、200,000株以上で同5枚、2,000,000株以上で同10枚)。基準時株価は2,284.5円だから、1417万円が必要である。
※200万株だと南海電気鉄道を2%弱保有していることと同義となる。また、2025年4月1日から泉北線にも乗車可能となる。軌道・バス割引付きとは阪堺電車、南海バス、和歌山バス、南海りんかんバスが1乗車100円になるものである。
京阪電車
6,800株以上保有で定期券型式電車乗車証1枚(orきっぷ90枚)(9600株以上で電車・バス定期券型式1枚orきっぷ120枚、20,000株以上で同2枚or240枚、60,000株以上で同3枚or360枚、100,000株以上で同5枚or600枚、200,000株以上で同10枚or1200枚)。基準時株価は2,916円だから、1983万円が必要である。
阪急・阪神
6,200株以上で「阪神全線パス1枚+10回乗車分」or「阪急阪神60回乗車分」、9,800株以上で「阪神全線パス1枚+阪急阪神10回乗車分」or「阪急全線パス1枚+阪急阪神10回乗車分」となっている(16,000株以上で「阪神全線パス1枚+阪急全線パス1枚+阪急阪神10回乗車分」、200,000株以上で「阪神全線パス10枚+阪急全線パス10枚+阪急阪神10回乗車分」)。基準時株価は4,284円だから、阪神全線パスには2656万円、阪急全線パスには4199万円が必要である。
西日本鉄道
株主優待制度 | 株式・社債情報 | IR情報 | 西日本鉄道株式会社
6,000株以上保有で電車or一般パス全線乗車証1枚(8,000株以上で電車orバス全線乗車証1枚、13,400株以上で電車+バス全線乗車証1枚)。基準時株価は2,285円だから、1371万円が必要である。
参考:JR九州
株主優待制度 | 株式情報 | IR情報 | 企業・IR・採用
JR上場4社のうち、1日乗車券式にしているのはJR九州のみである。20,000株以上で100枚発行・年1回となっている。
秩父鉄道
以下、中小私鉄。うち、富士急行(富士山麓電気鉄道)は定期券式の優待は発行していない。
1,500株以上で定期券式の電車全線優待乗車証、2,100株以上で電車・策動の全線優待乗車証となる。基準時株価は2,030円だから、305万円が必要である。
神戸電鉄
970株以上保有で定期券型1枚(、10,000株以上で2枚、30,000株以上で3枚、50,000株以上で4枚、100,000株以上で5枚)。基準時株価は2,447円だから、245万円が必要である。
山陽電車
4,600株以上できっぷ型4枚、電車・山陽バス共通乗車証(定期券型)1枚(、40,000株以上で同4枚と2枚、100,000株以上で同4枚と3枚、200,000株以上で同4枚と5枚)。基準時株価は2,025円だから、932万円が必要である。
広島電鉄
6,000株以上保有で電車・都心部バス乗車証1枚(、12,000株以上でバス乗車証or電車・都心部バス乗車証1枚or電車・都心部バス回数券12枚、18,000株以上で電車・バス乗車証1枚、75,000株以上で同2枚、150,000株以上で同3枚)。基準時株価は694円だから、417万円が必要である。
まとめ
定期乗車券が一番高額なのは京成であった。にしても大手私鉄だと1000万円が必要になる。
社名 | 必要金額 |
---|---|
京成 | 6750 |
阪急 | 4199 |
西武 | 3425 |
阪神 | 2656 |
小田急 | 2397 |
東急 | 2235 |
京王 | 2118 |
京阪 | 1983 |
近鉄 | 1864 |
京急 | 1748 |
東武 | 1431 |
南海 | 1417 |
西鉄 | 1371 |
名鉄 | 1356 |
相鉄 | 1184 |
メトロ | 1150 |
山陽 | 932 |
広電 | 417 |
秩父 | 305 |
神鉄 | 245 |
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