石北線特急の減便か? 道新報道

未分類

北海道新聞の報道によれば、旭川ー網走間特急「大雪」が今後快速列車に格下げされるかもしれないということである。

特急大雪の快速化検討 25年3月にJR北海道 乗客数低迷、コスト減へ

ざっくり石北線特急の歴史を振り返ろう。概ね国鉄民営化後である。

1986年11月:夜行を除く急行列車を特急に格上げ。特急オホーツク(札幌ー網走)4往復・特急おおとり(函館ー網走)1往復・夜行急行大雪(札幌ー網走)1往復となる。キハ183系を導入。
1988年3月:おおとりが札幌で系統分割。オホーツク4往復・急行大雪1往復。
1988年11月:特別快速きたみ号が定期列車化
1992年3月:急行大雪を特急化。オホーツク5往復へ。
2006年3月:夜行オホーツクが臨時列車化。
2008年3月:夜行オホーツクが廃止。オホーツク4往復で運転へ。
2015年4月:車内販売廃止
2017年3月:オホーツクのうち2往復を旭川ー網走間に短縮。札幌方面は旭川で乗り換えに。
2020年5月:コロナ関係の臨時運休を開始。7月1日運転再開。
2021年3月:大雪は閑散日に運休(4,5,10,11月の火・水・木曜運休)
2023年3月:オホーツク、大雪はキハ283系に置き換え、3両編成に短縮

と、まあ2000年代以降あまり芳しい話は続いていない。2017年4月からは一時、臨時快速(札幌からの接続を繰り下げる北見行快速)があったが、それも復活はしていない。

その中で更に特急大雪を快速に格下げするというのである。主眼としてはワンマン運転化ということであるようである。特別快速きたみ号のような野心的な設定でもないだろうから、H100系の中で特別な席割を施したものを用意するとは思えない(つまりボックスシートで走破する可能性が高そうである)。ちなみにざっくり言えば旭川から遠軽まで2時間、北見まで3時間、網走まで4時間である。オタク趣味的に乗車するのであればともかくとして、一般的な旅客がそのような状態でじゃあ北見や網走のほうにむかおう!となるのかは考え物である。

特急料金についていえば、札幌ー旭川間は約130km(特急料金は指定席2360円)、札幌ー網走で言えば400km以内(同3170円)で、距離のわりにそこまで料金差がつくわけではない。むしろは石北線内の移動の利便が上がるという意味で言えばメリットがあるのではあろうと思われる、その程度である(が、これで他の普通列車が削減される場合にはまたひと悶着ありそうである)。