長崎線特急かささぎ 本数はどうなる?【26年春改正】
JR九州長崎線、特に江北(肥前山口)~肥前鹿島間のダイヤについて注目が集まっている。特に新幹線開業前のこの合意事項(佐賀県HP)について問題が生じているといえる。
長崎本線肥前山口~ 早間の取扱いについては、JR九州は経営分離せず平成34年度の開業時点で上下分離し、三者基本合意が定めるところにかかわらず、JR九州は、当該開業時点から3年間は一定水準(※)の列車運行のサービスレベルを維持するとともに、当該開業後、23年間運行を維持する。
(※) 特急列車:博多~肥前鹿島間について、開業時点の需要動向を踏まえ、上下14本程度
普通列車:現行水準維持
そして、実際のダイヤ改正では以下の通りとなった。
2022年秋改正(新幹線開業時)
【特急列車】博多~肥前鹿島間は14本。博多~肥前山口(江北)間はほとんど本数が変わらず(微増)。
【普通列車】肥前山口(江北)~肥前鹿島間で6本増発。
2023年春改正:変更なし
2024年春改正:下り1本増発(2023年12月20日から臨時列車として運転)
2026年春ダイヤ改正で、この3年の維持期間が終わるために、はてどうなるのかということで懸案の一つとなっている。
肥前山口(江北)と、肥前鹿島両駅の時刻表を作成した。2020年時点と2025年時点を比較している。これは手元に時刻表がなかっただけであるから、ご容赦いただきたい。ここで注意しておきたいのは、肥前鹿島駅は在来線特急「みどり」について、肥前山口通過便含め、全列車が停車していたことと、肥前山口~長崎間の特急停車駅は、肥前鹿島のほか、諫早、浦上、長崎のみであったことである。

黄色網掛けが2022年秋改正で、赤網掛けが2024年春改正で増発されたところである。
もっとも、NHKニュース等報道をみれば、かささぎの1人当たりの利用者数は300人程度、すなわち、1列車20人強となっており、6ないし、8両編成で運転するのはおよそ不採算であることは明らかである。とはいえ、江北~諫早間の輸送密度(約900人)と、営業キロ(江北~肥前鹿島がその1/4程度)、運転本数(肥前鹿島~肥前大浦~湯江~諫早間に比べて倍以上)などから察するに、相当量の輸送需要がある路線であることには変わりない(おおよそ2000人程度か)から、普通電車での代替を進めてそれで手打ちということになるかもしれない。
【追記】本数比例で推定したところ、1800人弱でした。






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