国鉄103系、いつまで、どこで残るのだろうか

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄

国鉄103系電車。山手線や中央線快速で活躍したのはとうの昔のことではあるが、ついこの間まで大阪市内を疾走していた上に今も関西、九州で絶賛活躍しているのである。

その路線は
・奈良線(ウグイス色)
・和田岬線(水色)
・播但線(ワインレッド)
・加古川線(青緑色)
・筑肥線(赤色)
の5路線であるが、とはいえかなり経年した車両。いつまでその雄姿を見届けることができるのかを少し検討してみたい

1)奈良線
奈良線は4両編成が2本運用されている。基本的には205系(4両9編成)との運用で原則として普通電車で用いられている。また221系電車(4両・6両)が快速・普通の運転に用いられている。
さて、103系を置き換えるとすれば2つのパターンが考えられるのではなかろうか。
①大和路線から221系が玉突きでやってくるパターン
大和路線の201系電車が現在東海道山陽線で運転されている221系電車を225系に置き換えた玉突きで運転を終了する予定になっている。大和路線も長らく新車が入っていないことを考えれば、もし221系を置き換えるタイミングでその221系をそのまま用い、103系や205系を淘汰する可能性が考えられる。
②207系電車で置き換えるパターン
東海道山陽線の普通電車などで用いられてる207系(と321系)が置き換えられるとしたら4ドアロングシートで運転されている路線、すなわち奈良線にやってくる可能性は充分考えられるだろう。
どちらにせよ新車による置き換えがよそうしづらいことは確かである。

2)和田岬線
兵庫から工業地帯和田岬への通勤路線である和田岬線。朝夕のピストン輸送をもっぱらする路線であるので使われている車両も103系6両編成1本のみである。そのため検査で使えない場合は207系(4両+3両)の3両を2本つなげて代用される。
となれば、本当に必要性があれば207系/321系が7両で使えるようにしてしまうことも考えられる(同様の例として103系3両編成が用いられていた羽衣線で、東羽衣駅を4両対応にして225系で置き換える措置を行っている)

3)播但線(電化区間) 4)加古川線
103系3500番台が2両編成で9本用いられている播但線。3550番台が2両編成で8本用いられている加古川線。いづれも電化時に改造導入された車両でワンマン運転にも対応している。
このほか播但線では221系が、加古川線では125系が全線で運転している(103系は基本加古川ー西脇市間の運転)
置き換えが来る予感が一向にしない路線ではあるが一応パターンを考えてみると
・227系3ドアロングシート車を導入する(和歌山線・桜井線と同様のパターン)
・207系電車を改造して導入する
・そのほか221系電車が玉突きで導入される(この場合大がかりな改造にはなる上に、大和路線から退く前提となるので相当先の話になる)
おそらく1番目の可能性が一番高いとは思うが、アクロバティックなことをしかねないとも考えてしまいたくもなる。

5)筑肥線
1500番台が3両編成で筑前前原から西唐津の間で運転されている。過去には福岡市営地下鉄へも乗り入れていたが現在はJR線でのみ用いられている。305系での置き換えが進むと予想するのが順当であろう。

結びに、このことが今2020年に単なるオタクが空想の妄言として言っているのではなく、現実に考えられているということが恐ろしくも面白いのである。いつまで疾走を目にすることができるのか楽しみである。