京阪 30年ぶりの運賃改定を申請

未分類

京阪電鉄は、運賃改定を申請した。速報的に書くべきであるのだが、ここから実際の申請書などをみて書き足したいことも多くあるところなので、あっさり目にしている。

1995 年以来 30 年ぶりの京阪線・大津線旅客運賃の改定 に向けた申請を行いました

運賃改定時期は2025年10月とかなり先である。なお、京阪線に設定されていたバリアフリー加算は廃止となる(廃止は神鉄以来2社目)。

改定の概要は以下である(京阪線・現行にはバリアフリー加算を含んでいる)。

京阪線 現行 申請 差額
3km 170 180 10
7km 220 240 20
12km 280 320 40
17km 320 360 40
22km 350 400 50
28km 370 420 50
34km 390 440 50
40km 410 460 50
46km 420 480 60
52km 430 490 60
54km 440 500 60
大津線 現行 申請 差額
5km 170 200 30
10km 240 280 60
15km 330 380 50

収支率は現行のままだと89.1%、申請運賃であると99.5%となっている。なお、直近数年の大手私鉄の収支率(申請時点)は以下の通りである。

社名 改定時期 申請時収支率
現行
申請時収支率
申請
名鉄 2024年3月 91.2% 98.6%
京王 2023年10月 88.8% 98.5%
京急 2023年10月 90.7% 99.4%
南海 2023年10月 86.6% 93.8%
近鉄 2023年4月 82.8% 92.9%
東急 2023年3月 90.4% 99.6%

これ以上敢えて付け加えることもないのだが、京阪の運賃自体の特徴である、中距離帯が膨れているタイプの運賃であること自体は代わりがないところである。

なお、総括原価方式の算定基準が変わってから初めての大手民鉄の運賃改定申請である(リンク

また、それ以外に気になるところは、

・2025年秋を予定として京阪本線・中之島線の一部区間にてワンマン運転の実施を検討
・2027年度を目途に複数個所に分散している他駅サポートシステム拠点を集約・一元化

というところであろう。

ちなみに1995年ダイヤ改正と2023年ダイヤ改正の運転本数を比べてみよう。