伊予鉄道 減便ダイヤ改正 11月1日から
伊予鉄道は11月1日に減便を趣旨としたダイヤ改正を実施する。
郊外電車郡中線・市内電車・路線バスダイヤ改正についてのお知らせ(11/1~)
郊外電車郡中線・市内電車・路線バスのダイヤ改正について(PDF)
理由は深刻な運転士不足・2024年問題である。
もくじ
①郡中線(土休日減便)
②本町線(大幅減便)
③坊っちゃん電車運休
④路線バスの運休
⑤2024年問題について
①郡中線(土休日減便)
郡中線(松山市~郡中港)は現行ダイヤであると
・昼間9時台以降15分間隔
・松山市20時30分発以降、郡中港20時59分発以降30分間隔
となっているが、土休日に関して
・昼間9時台以降20分間隔
・松山市20時発以降、郡中港20時29分発以降30分間隔
となる。およそ12往復減便となる。
②本町線(大幅減便)
市内電車の6系統本町線は現在平日のみの運転、朝4往復走ったあと、11時台~15時ころ6往復、17時~20時に4往復の運転である。これは、2018年ダイヤ改正で40分間隔に削減、2020年7月のダイヤ改正で平日のみの運転、2021年3月改正で現状の14往復の運転となった。
これが、おおよそ午前中の運転・7往復に絞られることになる。朝の4往復は変わらず、昼間は松山市12時38分発まで、本町6丁目発は13時発までの運転となる。ニュースリリース上は運休となっている。
③坊っちゃん電車運休
坊っちゃん電車といえば夏目漱石と同じ時代を味わえる観光電車として位置づけられていたが、これも全て運休となる。
④路線バスの運休
路線バスについても触れる。松山観光港ー道後温泉のリムジンバスは道後温泉行3本になる。電車連絡のループ線も三津ループ線、梅本ループ線は平日のみの運転となる。
⑤2024年問題について
最後に減便理由として挙げられている運送業の2024年問題について触れておく。要は運送業はもともと人手不足で残業が常態化していたところ、2019年施行の改正労働基準法の規制が猶予期間を終え2024年から適用されることにより、年間960時間以上の残業をさせることができなくなったということである。これにより運転本数を調整しなければ違法な労働をさせる他ないという状態になりかねないということである。また、残業は割増賃金が適用されるために、この規制により使用者(運転士)の減収、ひいては更なる離職・人手不足を招くということになるというわけである。
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