城端・氷見線 あいの風移管は2029年度か
氷見線・城端線 移管へ目途がついたかの続きである。
富山県の城端線・氷見線の鉄道事業再構築実施計画会議に向けて第4回会議があった。今回はその資料を見ていく。会議資料はこちらから。
鉄道事業再構築実施計画案はこのような感じである。再構築実施計画は2024年2月実施する予定で、あいの風とやま鉄道への移管は2029年度と見込まれる。
1.期間
2024年2月頃から2034年3月31日まで
2.支援内容、額面、調達方法
施設整備費として34億円、あいの風への移管で使われる2029年度以降の経営安定支援は40億円である。国は128億円、県・4市が75億円づつ、JRが104億円となっている。なお、JR西日本の拠出額は150億円である。その条件として、計画記載内容のほか、再構築実施計画の変更・延長があっても拠出額の増減をしないこととしている。また、拠出額と再構築計画の差額46億円は経営安定基金に積み立てる。
3.事業構造の変更
新型車両の導入完了となる2029年頃にあいの風とやま鉄道へ事業主体を変更する。それに向けて資産譲渡、出向条件を決定する。
4.効果
利用者数の増加(9600人→12000人)、赤字改善(11億円→7億円)
5.利用者の利便の確保に関する事項(公共サービスとして自治体が投資)
①新型車両の導入 34両176億円。電気式気動車を基本とした、オリジナルデザイン
②ATSなどの施設改修 13.5億円
③分岐器の改良・増設 26.8億円
④ホーム改装(嵩上げ) 4.5億円
⑤ICカード改札機の設置 4.6億円
⑥城端・氷見線の直通化 37.8億円
⑦移管に伴う整備 78億円
施設整備費の計算方法としては、移管前をJR・国・自治体で3分割、移管後で国・自治体で2分割。沿線市の負担額35億円はいったん県が立て替えて30年払いにするとしている。
鉄道車両については1両4.5億円になるとして計算している。デザインの工夫等をするにせよ、少し高い気もする(521系は2両編成5億円。またH100系は127両導入するのに343億円を見込んでいた(リリース))。
ICカードについては2年後、つまり2026年に対応することを予定している。
運転本数については高岡ー金沢間の63本並の運行とし、パターンダイヤ化も内容としている(現行は氷見線36本、城端線42本)。日中のパターンダイヤの導入としてあいの風のダイヤが参考として挙げられているが、さして高岡→金沢方面がパターンダイヤとなっているわけではない。富山乗り入れについては継続する方針になっている。
今後議事録を見て追記する予定である。
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