JR東日本 全車指定席特急 拡大の歴史をみる
2024年5月28日 /
JR東日本と特急電車といえば全車指定席・特急料金通年・座席未指定券制度というものが多い。これが順次拡大して言っているわけだが、その順番を見る。
2014年春改正:スワローあかぎ(PDF)
スワローサービスがJR東日本特急券関係の嚆矢である。平日の特急あかぎ号を全車指定席とし、通年でB特急料金を適用している。一方で、安価なスワローあかぎ料金券(=現在の座席未指定券と同様)を発売し、空席利用を可とした。なお、この際ホームライナー鴻巣が廃止されている。
スワローあかぎ料金券は50kmまで750円・100kmまで1150円・150kmまで1560円である(参考:当時のB特急料金はそれぞれ1010円・1410円・1810円)。
2015年春改正:常磐線特急(ひたち、ときわ)、*成田エクスプレス(PDF)
ここで、ひたち・ときわ(同改正で改名)全車指定席となり、座席未指定券を発行するようになった。。スワローあかぎも併せて普通車指定席特急料金を値下げとした(50kmごとで、それぞれ750円・1000円・1550円・2200円、300kmまで2500円)。また、車内で購入した場合は260円増しとなった。このときに例の赤・黄・緑のランプが導入された(PDF)。また、えきねっとチケットレスサービスは100円引きである。この辺りは殆ど変わっていない。
また、成田エクスプレスも全車指定席となり、立席特急券の発売をやめ、座席未指定券を発行するようになった(PDF)。
2019年春改正:中央線特急(あずさ・かいじ・富士回遊・おうめ・はちおうじ)(PDF)
あずさ・かいじがE353系電車に統一された。また、中央ライナー・青梅ライナーも特急化されている。
2021年春改正:東海道線特急(踊り子・湘南)(PDF)
踊り子から185系電車が引退し、E257系電車に置き換えられている。また、湘南ライナー等ライナー列車が特急湘南に置き換えられた。
2023年春改正:高崎線特急(草津・四万、あかぎ)(PDF)
特急草津から名を改め、E257形が投入された草津・四万では座席未指定券制度は導入されていないし、通年料金も事前料金制も、座席未指定券制度も導入されていない。また、土休日のあかぎもスワローあかぎに合わせられている。
2024年春改正:房総各線特急(しおさい、わかしお、さざなみ)(PDF)
内容自体は同様である。また、成田エクスプレスについても変更があった。成田空港・空港第2ビル駅を含まない場合の料金を割安にした(ここに述べている特急券に合わせる形になった)。
【参考 特急料金】
B自由席 | B指定席 | 事前料金 | 車内料金 | |
---|---|---|---|---|
50kmまで | 520 | 1050 | 760 | 1020 |
100kmまで | 950 | 1480 | 1020 | 1280 |
150kmまで | 1360 | 1890 | 1580 | 1840 |
200kmまで | 1760 | 2290 | 2240 | 2500 |
300kmまで | 1980 | 2510 | 2550 | 2810 |
400kmまで | 2200 | 2730 | 2900 | 3160 |
以上 | 2540 | 3070 | – | – |
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