北陸線惜別旅行記

未分類

来る3月16日に北陸線・敦賀金沢間が経営移管される。せっかく青春18きっぷシーズンなのだから乗ってしまおうというのが今回の旅行である。なお、もともと1月3,4日に計画していた(年末に諦めた)が、1月1日の震災もあり、本当に最後のチャンスに乗ることになってしまった。乗車日は3月3日日曜日である。

①京都5:51→近江中庄6:58 湖西線1802M永原行 4+4両

旅の始まりは京都駅から。もう何度目かわからないが、また京都駅である。普段は5:30発の900M米原行きに乗るのだが、今回はそこまで早くはない。隣の902M米原行(5:48発)が出て行ったところでようやく乗車電がやってきた。6号車はずっと回送幕を出しっぱなしで走っていたがまあいいや。相席もなく全員座れる程度の混み具合で京都駅を出ると、そこからはそこまで大きな変化もなく堅田、舞子と過ぎていく。小野駅辺りで日の出をみつつ。

小野駅にて。

登山に行く格好の人や、学生も見えつつ、近江今津が迫る。近江今津で8割方の人が降り、車内はガラガラに。近江今津で降りても良かったが、これは永原行き。せっかくなので普段降りない駅に降りようということで、近江中庄で下車。途中で、近江塩津発近江今津行の電車とすれ違った。折り返してこちらにやって来る。

②近江中庄7:09→近江塩津7:24 湖西線4841M米原行 521系2両

近江中庄駅は湖西線唯一の完全な無人駅である。8両対応のホームがあるものの当然除雪もなく、また利用者もまばらである。やってくる521系電車はワンマン運転を実施していた。ただ、いわゆる信用乗車方式で、整理券も発行されていない。

車内は2両編成という事もあり、着席定員+αくらいの混雑。途中駅からの乗車もあったけれども、やはり近江今津からの乗車客が多い。

さて、近江塩津では、自動放送で「北陸本線 敦賀・福井方面」と案内があった。0番乗り場を眺めつつ、反対のホームに移動する。そこまで時間もないので、ちゃっちゃと乗り換える。

災害(大雪)対策ホームの0番乗り場

③近江塩津7:27→敦賀7:40 北陸線127M敦賀行 521系2両

京都駅の始発900Mからでも乗り継ぐことのできる電車である。新疋田で降りる人も居ない。さっきよりは若干混んでいるかという感じの列車である。さて電車は北陸新幹線の高架橋を眺めつつ敦賀駅に到着する。既に敦賀駅の駅名標には細工がされており、ハピラインの雰囲気を感じさせてくれる。

このホームにサンダーバードが来るのもあとわずか。

④敦賀7:42→福井8:38 1231M福井行 521系2両

実は、北陸線(敦賀~福井~金沢間)も2017年からワンマン運転が開始されて、2019年からは信用乗車方式に戻されている。当初は昼間の5,3往復だけだったのが、結構拡大されているようであって、2両編成の電車はだいたいワンマン運転である。車内はやはり着席定員程度というところである。

どうやらすでに駅名標にはうっすらピンク色のものが見えつつ、張り替えるためにわざわざ新フォントを用意しているようである。武生駅ではやはり乗客が多かった。

さて、電車は鯖江で数分停車する。3番乗り場には遅れている武生行電車がやって来る。そうしている間に、サンダーバード1号が追い抜いていく。

そのまま北に進む、越前花堂あたりからは新幹線の高架が見えている。福井で乗り換えとなる。福井では階段を経由しての乗り換えとなっている。既に張替えが終わっているようだ。

⑤福井8:40→小松9:31 333M金沢行 521系4両

この時間帯でも4両編成でツーマンである。昼間のワンマン電車がどれくらいかと言えば、12時~15時台発の4本である。そのほか、夕方の芦原温泉行もワンマン、という感じで結構ツーマンが多い状態での引継ぎとなる。やはり(新駅が検討されている)森田駅までの駅間隔は長い。
3,4号車は空いている。車掌が結構車内に来るが検札ではなく、どうやら研修であった。これも三セク移行に向けてのものなのだろうか。

県境を越えて大聖寺駅でサンダーバード3号に追い抜かれる。

動橋、粟津とIRへの移管区間は、駅名標が未張替えで、JRマークが隠されているだけであった。小松駅では70人くらいは降りていたように思われる。

すでに小松駅はIR線への準備が進んでいた。

待っている間にしらさぎ51号がやって来る。左側には既に新幹線の高架が見えている。

⑥小松9:50→松任10:10 641M金沢行 521系4両

西松任駅は既に完成している。新幹線の車両基地最寄りという事だそうだ。他方で、在来線の車両基地が廃止されたのが松任である。

⑦松任10:33→金沢10:44 335M金沢行 521系4両

福井発の電車だが、それに接続できる大阪方面からの電車があるため混んでいるのかと思えばそうでもないようだった。金沢駅では新幹線ホームにも入ってみた。IRの券売機で買ったのに、普通に通用した(ただし自動改札機は不可であった)。

金沢駅では「ザルラーメン」なるものを食べて七尾線に乗り込む。

⑧金沢11:31→七尾12:55 843M七尾行 521系2両

七尾線はこれからもJRが運転するが、IR車両も運用される。

高松を過ぎたあたりから雨が降ってきた。いや、はたまたみぞれにも見える。ワンマン運転の方式も信用乗車方式に類似したややこしい方式で、駅ごとに対応が分かれている。どれほど運賃収受できているのかは定かではない。

七尾駅に着くと、列車は3番乗り場に着く。1番乗り場はまだ震災の爪痕が激しい。

⑨七尾13:14→津幡14:35 848M金沢行 521系2両

のと鉄道は全通したら乗りに行きたいところ。

その直前に能登かがり火が出発する。

敷浪で大阪からのサンダーバードと離合する。やはりみぞれだか、雨が降っていて見れるものも見れない。

⑩津幡14:38→高岡15:05 447M富山行 521系2両

津幡駅では跨線橋を渡って乗り換えとなる。既に電車は停車中で、IR車であった。車掌は2人乗っていて、1人はドア扱い、一人は検札ときっぷの発売をやっていた。改札に行く時間がなかったので車内補充券を発券してもらった。

福岡と西高岡の間で検札が入った。ちなみに、倶利伽羅や石動を過ぎてもIRの運転士が車両ごと乗り入れている。

せっかく補充券を手に入れたかったのだが、うっかりしていて、高岡駅で改札を出てしまった(あいの風デザインのICOCAを買うため)ときに回収されてしまったので、これについてはやってしまったところである(そのまま氷見線に乗り換えればよかった)。

(高岡駅改札で)
ぼく:(ひとまず18きっぷを見せる)
駅員:どこからおいでですか?
ぼく:(補充券を見せて)七尾線から津幡で乗り換えてここまできました、できれば補充券を無効処理で頂きたく
駅員:じゃあ18きっぷは…
ぼく:直接は関係ないですね
駅員:(もう一人の駅員に向かって)補充券って回収だっけ
駅員2:ですね。(僕に向かって)恐れ入ります
ぼく:お手数おかけしました、ありがとうございます

こういう駅員を困らせる仕草はしてはいけないなと反省しつつ、(ICOCAを買い忘れ)、氷見線に乗り換える。高岡駅は1,2番乗り場が城端線、3,4番乗り場が金沢方面、5,6番乗り場が富山方面、7番乗り場が氷見線となっていて、JR同士の乗り換えは100mくらい離れている。

1,2番降り場からみた7番乗り場の遠さはこんなもんである。

⑪高岡15:22→氷見15:51 541D氷見行 キハ40系1両

氷見線、城端線は今後あいの風移管に向けて色々進むこととなっているが、その様子をみつつというところである。高岡ー伏木は貨物線も関係しているが、えらくゆっくり進んでいく。旧北陸線が100km以上出しているのにと思えば中々に牧歌的である。

雨晴で日本海が見えるが、生憎の天気である。氷見駅は単純な棒線となっている。

そのまま折り返して城端線に乗る。

⑫氷見16:07→高岡16:40 540D キハ40系1両
⑬高岡16:43→福光17:29 347D キハ40系2両

新高岡では新幹線乗換に合わせて、さらにこれが高岡行の列車でないことを明示していた。そろそろ腹ごしらえということで、福光駅で降りて駅前の中華料理屋に入った。

さて、福光駅は駅前のタクシーに業務委託しているが、みどりの窓口がある駅になっている。検札はやっていない。

⑭福光18:13→城端18:22 349D キハ40系2両

城端駅は2面2線。バス停が整備されている。今後あいの風に移管すればこの辺りの二次交通にもテコ入れしてそうということを思いつつそのまま引き返す。

⑮城端18:45→新高岡19:32 352D キハ40系2両

こういう昭和以来の雰囲気を見ていられるのもいつまでか、というところを思いながら一旦新高岡まで行く。新幹線駅とは別の扱いで、無人駅となっている。奥津軽今別と違って同一駅なのだが、新幹線と改札が別になっている。

新幹線駅のほうから見るとこのようになっている。何とも不思議である。

⑯新高岡19:47→戸出20:00 355D城端行 キハ40系2両

さて、これでもって旅を終えて戸出駅近くの快活へと消えて行った。