近鉄の時刻表デザイン変更理由を考察
近鉄が来る4月23日土曜日に南大阪線系統でダイヤ改正を実施する。要は減便であり、その概要は他社サイト様に譲るとして、駅掲出時刻表のスタイルが変更となったのだ。
百聞は一見に如かず取りあえず新旧の大阪阿部野橋駅の時刻表を見てもらいましょう
↑旧ダイヤ
↓新ダイヤ
一般的な時刻表のスタイルに変更されたと言える。
なお他線区ではダイヤ改正がないため旧スタイルが使用され続ける
旧スタイルは
・縦書き
・行先と種別が概ね対応している前提で時刻が書かれる
・該当しない行先に対しては漢字1字で補足
・特急の車種によってはその旨掲示(さくらライナーなど)
・追加停車駅についても掲示(フルなど)
・特急は赤(一部の特急は赤地に白抜き)、快速急行も赤、急行はオレンジ、区間急行は斜字オレンジに(区)印、準急は緑、区間準急は緑に(区)(※ポケット時刻表は茶色)、普通は青
・網掛けで備考を追記する場合がある(水色地で当駅仕立や2番乗り場からの発車を示す)
新スタイルは
・横書き
・行先は全て表記
・特急の車種によってはその旨掲示(さくらライナーなど)
・追加停車駅についても掲示(フルなど)
・列車の連絡、先着、化けを逐一掲示
・特急は赤に四角囲み(青の交響曲は紺地に白抜き)、急行はオレンジに楕円、区間急行は斜字オレンジに楕円、準急は緑に下線、普通は青
・備考をより分かりやすく掲示(2⃣と時刻の下に書いて2番乗り場からの発車を示す)
恐らくデザてイン変更の理由は種別の多様化によって旧デザインの陳腐化が起こったからからだと言えよう。
特急の中で青の交響曲が分かれそれの掲示をしないといけない、行き先短縮などで旧デザイン左側に書いていた行先の役割が機能しない(大阪線では特にそれが顕著)などなどであろう
デザイン変更によって色盲の方にも容易に種別が判別できるよう下線や囲みが作られている。ただし、急行と区間急行の差異が非常にわかりづらい。。。
あるいはモノクロ印刷をしても見やすくなるというところであろう。
↑尺土駅時刻表抜粋
しかも近鉄さん、化けも表示してくれる。これは大きなメリットであると言える
上の例で言えば13時49分発の区間急行は橿吉普の四角囲みでもって「橿原神宮前で吉野行き普通に変わります」を表す。四角囲みがなければ単なる連絡である。
今回のダイヤ改正では南大阪線系統のみのものであったため、この威力が充分に発揮されていないが区間準急など多数の種別があったり、ひのとりや甲特急、あをによしやしまかぜなど特急が多彩にあったりする大阪線、奈良線系統や、四日市で化けまくる名古屋線などこれ以上わかりやすい時刻表になると言えるだろう。ある意味駅名標などUIの変更の一環にあると言える。
逆に南大阪線系統だけの適用で次回の全線改正で大阪線系統などにデザイン変更がなければ南大阪線系統が特殊だと言える。
追記:全線で変更
追記:鉄道プレスさんにご紹介いただいています
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