JR東海 22年春ダイヤ改正詳報
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JR各社のダイヤ改正について詳報する。今回はJR東海について。
2022年3月ダイヤ改正について(JR東海PDF)
まず、全国的に懸案となっていたローカル線に関しての言及はなかった。他の各社が減便のテコ入れを実施することが多く、かつJR東海も利用者減少の状況は同じであることを考えればこれは称賛されるべきである。
では各線をみる。新幹線から
・のぞみ30本の速達化。
現行2時間30分のものから6分短縮するものなどを最大に、定期13本、臨時17本を朝夕の時間を中心に所要時間を短縮する。
これによって東京新大阪間の定期のぞみの平均所要時間が2時間28分に短縮される。
・広島行き最終の繰り下げ
現行東京発広島行きの最終電車は19時51分発のところ、これが9分下がり20時丁度に発車する。
東京滞在時間が拡大されることになる。
・博多始発の繰り上げ
現在新幹線の博多発東京行き始発・のぞみ2号は6時15分発から限界の6時丁度に繰り上がる。これで東京着が10時57分発に繰り上がる。
・姫路始発の速達化
現状9時東京着から3分早まる
・夜間帯の広島行きのぞみ増発
東京19時30分発のぞみ107号が岡山止めから広島行きになる。
他方17時3分発のひかり521号が広島行きから岡山止めになる
・新幹線同士の接続改善
これによって所要時間の短縮が図られることになる。
・N700Sの運用固定
車いすスペース6席あるN700Sを事前に予約できるようになる。設定対象はのぞみ9本、ひかり3本、こだま6本。
ここからは在来線である
・中央線の両数変更
現行ダイヤでは4~10両がバラバラに設定されているが、3月5日からの315系投入に合わせ、終日全列車を8両編成に統一する。
中京圏のJRから10両編成電車が消えることになる。
・通勤時間帯の増発
10両編成がいなくなるから朝ラッシュに増発となる。
(緑字は愛環からの直通列車)
名古屋~高蔵寺・多治見・土岐市間で各1本の増発、かつ多治見~瑞浪間で1本延長
高蔵寺からはざっくり5分間隔になる
両数は2割減だが、本数がそれに対応するだけ増やしているわけではない。ただ運転間隔が均等化していくのは利便性は結果増強といえよう。
・ホームライナーの整理
現在上りホームライナーは瑞浪~1本、多治見から2本
下りホームライナーは名古屋から1時間ごとに瑞浪行き3本、中津川行2本
これを瑞浪~名古屋間2往復で統一され、停車駅も統一し、名古屋~大曽根・高蔵寺・多治見・土岐市・瑞浪になる(上りホームライナーは大曾根・千種を通過する便があった、下りは高蔵寺を通過していた)
これに合わせ20時47分快速を瑞浪止めから中津川行に延長になる。
イメージはざっくりこんな感じ。
・関西本線 区間快速の停車駅増
現行の区間快速の停車駅は名古屋・蟹江・弥富・桑名以遠各駅のところ、名古屋・八田・春田・蟹江・弥富・桑名以遠に改める。
これで区間快速の通過駅は永和と長島のみとなる。
参考までに各駅の利用者数を列挙する
駅名 | 乗車人員 | 快速 | 区快 |
名古屋 | 215,714 | 〇 | 〇 |
八田 | 2,015 | ◎ | |
春田 | 3,759 | ◎ | |
蟹江 | 3,684 | 〇 | |
永和 | 1,280 | ||
弥富 | 1,456 | 〇 | |
長島 | 570 | ||
桑名 | 4,915 | 〇 | 〇 |
朝日 | 697 | 〇 | |
富田 | 795 | 〇 | |
富田浜 | 216 | 〇 | |
四日市 | 2,286 | 〇 | 〇 |
南四日市 | 715 | 〇 | 〇 |
河原田 | 2,127 | 〇 | 〇 |
河曲 | 322 | 〇 | 〇 |
加佐登 | 631 | 〇 | 〇 |
井田川 | 688 | 〇 | 〇 |
亀山 | 2,156 | 〇 | 〇 |
区間快速の運転本数は
平日朝上り4本、土休日朝上り1本
土休日朝下り1本、毎日夜間下り5本である。
・終電付近ダイヤの見直し
※名古屋駅に着く最後の新幹線は東京からは23時49分、新大阪からは23時20分
①名古屋駅東海道本線上り
新大阪からの最終到着ののぞみ78号から乗り換えが利くように快速電車の時刻を変更する。
また、豊橋行の最終電車が区間快速から快速になる。これにより岡崎~豊橋間の快速通過駅の終電が20分繰り上がる見込みである。
また、0時20分発の最終大府行が取りやめになるが、これは新幹線の連絡を受けない電車であったためであろう。
②名古屋駅中央本線
瑞浪行きの終電が8分繰り上がる。新幹線との乗り継ぎは改善される。
高蔵寺までの終電が0時20分から0時5分に繰り上がる。新幹線との連絡がないからだろう・
※参考
中津川までの終電 23:07(快速) 変わらず
瑞浪までの終電 0:05(快速)→23:57 △8分
多治見までの終電 23:57 変わらず
高蔵寺までの終電 0:20→0:05 △15分
③名古屋駅関西本線
23:39四日市行きと23:57の亀山行きの行先を入れ替える
亀山までの終電が17分繰り上がる(40分発になる)
あれ最終の新幹線に乗ると亀山に帰れなくなる・・・?
亀山行きが今まで22:35の区間快速、23:11の普通ときて運転間隔を改善するためだそうだが果たしてこれは改正と言えるのかは今後の検討が要りそうだ
④岐阜駅 高山本線
最終を単純に19分繰り上げる。これを合わせて22時台、23時台がおおむね30分間隔になる
23時59分から23時40分となる
東海道本線との接続はやや悪くなるように思われる
・土休日の静岡圏ホームライナー廃止
朝夕6本の設定があったがこれを廃止とする。土休日にライナー列車を運転するJR線はこれでなくなる
・ワイドビュー愛称の廃止
「しなの」「ひだ」「南紀」「ふじかわ」「伊那路」という単純な名称になる
ちなみにL特急の呼称はJR東海が2018年まで使用していたが引き続いてワイドビューの愛称もなくなる
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