「羽田空港アクセス線」ほんとに間に合うの?
素人判断なのでお許し願いたいのだが…という前置きをしたうえで、
1年半以上前の2021年1月21日、JR東日本は羽田空港アクセス線の鉄道事業許可を得た。
運行開始時期は2029年度(恐らく2030年春ダイヤ改正)を予定している。
事業許可区間(新設区間)は東京貨物ターミナルから羽田空港までの約5km。事業費は後述の改良区間も含め3000億円。
田町から東京貨物ターミナルまでは休止中の東海道貨物線(※浜松町ー田町も貨物が残っていることになっているが実質廃線)は複線電化の設備が残っているためこれを利用する。そこから短絡線を建設し東海道線に合流、上野東京ラインへと向かうという算段である。東京駅からの所要時間はモノレール経由の28分から乗り換えなし、10分短縮の18分へと短縮される。
このルートは国土交通省の答申にも「東山手ルート」として記載されている(参考:東京圏における今後の都市鉄道のあり方について(答申))。特に久喜駅での乗り入れまで言及することから北関東からの羽田空港へのアクセスを期待されているものと言える(他方品川を通らないことから京急との棲み分けはある低程度起こるだろう)。
さて環境アセスメントを読むとその計画の詳細がよくわかる。田町駅での東海道線・山手線・京浜東北線の移設を行って東海道線との接続の単線を設けるなどかなり大がかりな工事を含みながら工期は7年と見込んでいる。また、運行本数は毎時8本(=>4往復)、日144本(つまり18時間ほど運行)の予定である。
(なぜサムネがTwitterなのだろう…自動取得の設定にしているので僕のせいではない…)
アセスメントを読む限り騒音に関して意見が出ている。JRとしては環境省の基準に従って計測しているのに対し、都民からはそれでもやはり影響が出るというものが数通示されている。
さて、未だ羽田空港アクセス線については鉄道事業法8条にいう工事の施行の許可が下りていない(ようである)。そもそも環境アセスメントについても今年(2022年)7月に公表されたばかりである。
あれおかしいとなると鋭いわけで、2030年春改正で開業とすれば検査工事を鑑みると2023年頭には工事を始めねばならない。それはつまり4ヶ月ほど先である。この時期までに間に合うのか…?とかなり気になっている。
国土交通省のHPを見ても本当によくわからない。羽田空港駅付近工事のための施工法がようやく決まったと言うあたりである。
一応2023年度に着工するらしいが、果たして予定時期に間に合うのかどうかというあたりである。
また、上記で述べたように東海道線との連絡線は単線である。これ以上本数を増やすことがあるとすれば単線であると苦しい。例えば特急をひきこみたいとなればさらに毎時1本、2本をひねり出す必要がある。恐らく上野東京ラインから直通を考えているだろうから、上野止め・品川止めがますます減りそうという予測は立つ。
ともあれ、まず羽田空港アクセス線の開業自体が間に合うか気になるところである。
とかいう記事を作って温めていたら、羽田空港絡みで東急電鉄と大田区がいわゆる蒲蒲線の建設のために第三セクター会社を建設したという。
記事作成時点で東急のリリースが出ていなかったので悪しからず
副都心線に乗り入れるとなれば北関東へと向かうということなので、結局JRの羽田空港アクセス線と競合する気がする。
とりもなおさず狭軌複線で京急蒲田まで延伸することが第一目標とされている。今から建設してJR東日本の羽田空港アクセス線より遅くなりそうな見込みが高そうな気がする。無論だからといって羽田空港アクセス鉄道がこれ以上要らないとは言えないわけで。。。
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コメント一覧
国道15号線と国道130号線の交差点から御衣黄桜と芝潟橋とトリニティー芝浦緑地を経由してトリニティー芝浦緑地から羽田モノレールと京急線の間を経由して天空橋駅を経由する羽田空港への線路を建設すべきである。
>>1
早くとも7年後の話ですね…
既に、KEIKYU空港線や、TOKYO monorailとかが羽空に進出しておりますが、今後は、東急蒲蒲線や、羽空access線も絡んでくるので益々需要が増えて嬉しいのは山々だが、でもそれ数年後の話題やろ?