小田急 こどもIC運賃を「一律」50円に 22年春から (※R040111追記)

2024年4月26日運賃関係

小田急電鉄株式会社は、「子育て応援ポリシー」なるものを定め、その抜本的な施策として小児運賃をICカードに限り50円一律とすることを発表した。
子育て応援ポリシーを定め、「こどもの笑顔をつくる子育てパートナー」であることを宣言

子育て応援ポリシーのそのほかの内容として、

・駅へのベビーカーシェアリングサービスの本格導入
・地域とも連携しながら行うイベント
・「お子さまをお連れの方に安心してご利用いただける車両」の常設化(の検討)
などを挙げている。

また、これに先立ち「小田急こども100円乗り放題デー」を設定する。
イベント「小田急 こども100円乗り放題デー」を実施
期間は11月27,28,12月4,5日の土日。大人運賃は2,000円であり、こども運賃は1000円から一気に100円まで値引く。(一日乗車券は通年発売している)

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小田急に関してはバスではあるが、「こども50円運賃」を1997~2020年の長期休暇期間でで実施していた。
こども運賃50円を廃止します

理念としては同じものがあるだろうが、このレベルの値引きを恒常化させるのは全国初といえよう。現在こども運賃50円になっているのは

・北大阪急行:1駅間運賃(大人100円)
・若桜鉄道 :八頭高前~郡家間(大人100円)

しかし、小田急のこれは1駅間乗るだけでも(大人126/130円)、最大距離である891/900円区間を乗ってもこども50円である。

(これに合わせ定期券、企画券の料金も見直すとのこと)

ICカードに限ったのは機器の都合もあるだろうしなにより「磁気きっぷを使ってほしくない」という意図が見える。当然コストとの兼ね合いだろう。

小田急の沿線開発に関わる話、長期的に見れば利用者の囲い込みにつながる話であろうからこれがどれほど続くかは見ものである。

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2022/01/11追記
続報が出た。
小児IC運賃50円に加え、通学定期券やフリーパスでも、お子さまのご利用がお得に! 3月12日、小児IC運賃等の低廉化をスタートします ~2月10日から小児用PASMOの新規購入でオリジナルICカードケースがもらえるキャンペーンを実施~(小田急電鉄HP)

上記内容に関する詳報で

・実施日は3月12日(土)のダイヤ改正と同日
・小児IC運賃は50円で統一(現行63~445円) 磁気券は変更なし
・小児通学定期券(磁気/IC)は1か月800円、3か月2,280円、6か月4,320円(通勤定期券は変更なし)
・小児向けの企画乗車券を軒並み値下げ(新宿発に関しては3割から5割程度)
 ・箱根フリーパスは2日用1,500円から1,100円、3日用1,750円から1,350円
 ・江の島・鎌倉フリーパスは770円から430円
 (※大人分の価格改定も実施するため、一部区間では値上げ)
 ・丹沢・大山フリーパスはAキップ1,270円から920円、Bキップ790円から400円
・2月10日(木)から3月25日(金)に小児用PASMO新規作成キャンペーンを実施(カードケースの贈呈)

といったあたりである。定期券まで値下げするのは凄いの一言。(流石に通学分だけではあるが)