「一本列島」急行列車夢の跡 【東北篇】
かつて庶民の足として親しまれてきた国鉄、そしてJRの急行列車。この記事では1988年3月「一本列島」のコピーライツの通り、青函トンネルと瀬戸大橋の開業で北は稚内から南は枕崎間で鉄道で移動できるようになった時の時刻表から急行列車だけを取り出してその円熟期の姿を見たい。
この記事は東北篇です。
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可能な限りその列車の現在についても触れていますが執筆時点の知識不足により満足な記述がされていない場合がありますのでご了承ください。
列車名 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 | |
夜行 | 八甲田 | 101 | 上野 | 21:35 | 青森 | 9:08 | 東北本線経由 |
夜行 | 八甲田 | 102 | 青森 | 19:59 | 上野 | 6:54 | 東北本線経由 |
夜行 | 津軽 | 401 | 上野 | 22:30 | 青森 | 12:17 | 東北本線・奥羽本線経由 |
夜行 | 津軽 | 402 | 青森 | 15:54 | 上野 | 5:54 | 東北本線・奥羽本線経由 |
なお常磐線を通る夜行急行は臨時の十和田がある。急行津軽は出世列車、「金の卵」が故郷に錦を飾るのに利用した。
列車名 | 号数 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 |
べにばな | 1号 | 1811D | 山形 | 9:32 | 新潟 | 12:55 |
べにばな | 3号 | 1813D | 山形 | 17:40 | 新潟 | 21:09 |
べにばな | 2号 | 1812D | 新潟 | 7:17 | 山形 | 10:43 |
べにばな | 4号 | 1814D | 新潟 | 17:31 | 山形 | 20:04 |
米坂線経由の列車。現在も新潟ー米沢間の快速列車となっているが、快速区間は新潟ー坂町間のみ、米坂線内は各駅停車になっている。
列車名 | 号数 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 |
陸中 | 1号 | 601D | 盛岡 | 8:23 | 宮古 | 12:18 | 釜石線経由 |
陸中 | 3号 | 603D | 盛岡 | 11:21 | 釜石 | 13:53 | |
陸中 | 5号 | 605D | 盛岡 | 16:46 | 釜石 | 20:58 | 宮古20:58着まで普通列車 |
陸中 | 2号 | 602D | 釜石 | 7:16 | 盛岡 | 9:48 | 釜石宮古5:43発普通列車から |
陸中 | 4号 | 604D | 宮古 | 9:00 | 盛岡 | 12:48 | 釜石線経由 |
陸中 | 6号 | 606D | 釜石 | 15:03 | 盛岡 | 17:38 | 宮古12:58発普通列車から |
盛岡ー釜石間の列車は現在の指定席付快速はまゆりとなっている。しかし、盛岡ー宮古間の移動ならこの列車は遠回りである。
号数 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 |
1号 | 1111D | 山形 | 7:35 | 酒田 | 9:44 | 陸羽西線経由 吹浦10:11着まで普通列車 |
3号 | 1113D | 山形 | 19:19 | 酒田 | 21:23 | 陸羽西線経由 |
2号 | 1112D | 酒田 | 7:05 | 山形 | 9:19 | 陸羽西線経由 |
4号 | 1114D | 酒田 | 16:29 | 山形 | 18:36 | 陸羽西線経由 |
陸羽西線には現在快速最上川(坂田ー新庄間)が走っている。新庄ー山形間は現在山形新幹線になっている。
列車名 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 |
よねしろ | 912D | 大館 | 8:14 | 秋田 | 9:54 | 陸中花輪7:12発普通列車から |
よねしろ | 913D | 秋田 | 17:30 | 大館 | 19:13 | 陸中花輪20:20着まで普通列車 |
この列車の趣旨がよくわからなかった。花輪線内の優等列車というわけでもないからよくわからない。
参考までに東北方面各線の特急列車の概要を以下に書く。(新特急については省く)
東北本線(新幹線は盛岡までの開業)
青森ー盛岡間にはL特急はつかりが毎時1本程度。うち2本が函館に直通する。
奥羽本線
盛岡ー秋田間にはL特急たざわがやはり毎時1本程度。
秋田ー青森間はたざわが3往復、いなほが1往復、白鳥が1往復。
福島ー山形ー新庄ー秋田間はL特急つばさ22本。上野ー会津若松間は特急あいづが1往復。現在あいづの名は指定席付快速あいづに残っている。
羽越本線
大阪ー青森間の昼行特急白鳥が1往復。新潟ー酒田・秋田間にL特急いなほ。
常磐線はもっぱらL特急ひたち。本数も現在のひたちとときわを合わせた程度には運行している。ただ、平(いわき)より仙台方への運行本数が原ノ町まで5往復、相馬まで4往復、仙台まで3往復となっていた。ただし、仙台行きのうち1本は平始発の列車となっている。
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