青春18きっぷ 相対的な値段を比較

JR各社/三セク国鉄,運賃関係

青春18きっぷといえば、1982年に発売されたものである。2024年6月現在、夏のきっぷ発売に関するがないので、不安になっている方も多いだろう一方で、値上げもうわさされている。実は1986年の改定以来、消費税増税以外の発売額改定をしていないので、ここで今回は料金の変遷を見ていく。

青春18きっぷの発売額の変化は以下の通りである。カッコ内は1回分の価格である。

1982年春:08000円 (1600円)
1982年夏:10000円 (2000円)
1986年冬:11000円 (2200円)
1989年夏:11300円 (2260円) 消費税3%
1997年夏:11500円 (2300円) 消費税5%
2014年夏:11850円 (2370円) 消費税8%
2019年冬:12050円 (2410円) 消費税10%

そして、国鉄・JRの運賃改定は以下の通りである。※はこれに対応する青春18きっぷの発売額改定があったことを示す。

1981年4月20日:9.7%
1982年4月20日:6.1% ←※
1984年4月20日:8.2%
1985年4月20日:4.4%
1986年9月01日:4.8% ←※
1989年4月1日:消費税3%転嫁←※
1997年4月1日:消費税5%転嫁←※
1998年1月10日:3島会社6.7~7.8%
2014年4月1日:消費税8%転嫁←※
2019年10月1日:消費税10%転嫁←※
2019年10月1日:JR北 11.1%
2023年5月20日:JR四 12.51%
2023年3月~4月、2024年4月:バリアフリー料金加算開始

これらを踏まえて、以下の表を作成した。要は1回分の料金で何キロ往復・片道移動すれば元が取れるかという話をしている(計算は幹線で行う)。

これらを踏まえてみてみると、
往復利用の場合:本州運賃で61~70kmの運賃をわずかに上回る程度に設定
片道利用の場合:同じく121~140kmの運賃を100円程度上回るように設定
されている感じである。他方、JR四国・JR北海道だと2段階くらい短くとも元をとれる状態になる。それを解消するのは中々難しいにしても、各社の配分等の影響を及ぼしていると思われるため、これを見直すのであろうと思われる。予想でしかないが、15000円くらいへの値上げは十分想定されるものとみて良いだろう。

時期半回分51km~61km~71km~
82春800690810930
82夏~84春10007308701000
84夏~85春8009501090
85夏~86夏85010001150
86冬~89春110090010601220
89夏~97春113093010901260
97夏~98冬
(本:~14春)
95011101280
98春~14春北1040
四1060
九1080
1230
1240
1250
北1410
四1410
九1430
14夏~19夏1185本970
北1070
四1090
九1110
本1140
1270
1280
1290
1320
北1450
四1460
九1470
19冬~23春
(5社:~24春)
1205本990
1290
四1110
九1130
本1170
北1490
1300
1310
1340
北1680
四1470
九1500
23夏~24春1240四1430四1640
時期1回分100km~121km~141km~
82春1600調査中調査中調査中
82夏~84春2000150017002000
84夏~85春160019002200
85夏~86夏調査中調査中調査中
86冬~89春2200180021002400
89夏~97春2260185021602470
97夏~98冬
(本:~14春)
2300189022102520
98春~14春北2100
四2030
九2070
2420
2350
2420
北2730
四2660
九2730
14夏~19夏2370本1940
北2160
四2100
九2130
本2270
2490
2430
2480
2590
北2810
四2570
九2810
19冬~23春
(5社:~24春)
2410本1980
2420
四2130
九2170
本2310
北2860
2460
2530
2640
北3190
四2790
九2860
23夏~24春四23102750四3190
まちがってもこのレベルの移動をしなくていいわけであることは確かだ
(2023年12月撮影)