仮説「新幹線の乗り場番号って11番乗り場からが多くね?」→結果
鉄道の乗り場番号は、駅舎側(駅長室側)が1番乗り場で、奥に行くほど2,3,,,という風な番号の振り方が原則となっていたのも今は昔で必要に応じた番号の振り方がなされている。
ところで、新幹線といえば11番乗り場、というイメージがあるのは私だけなのだろうか。結構な駅がそのようになっているイメージがある。10の位をリセットしているということだ。
これは東海道新幹線米原駅の新幹線乗り換え改札である。下り新大阪方面が11番乗り場となっている。在来線は8番乗り場までだ。
他方これは静岡駅である。東京行きが5番乗り場、新大阪方面が6番乗り場となっている。
じゃあ実際に調べてみようということで今回は新幹線の乗り場が11番から始まるのはどれほどの割合かを調べてみた。
なお今回は山形・秋田新幹線は除外している。また博多南線、上越線(ガーラ湯沢方面)も新幹線ホームを利用するので新幹線とみなす。
①東海道新幹線
・11番乗り場から始まっている
豊橋(在来線1~8)、米原(在来線2~8)、京都(在来線0~10,31~34)
・在来線と連番(新幹線が先)
新横浜、三河安城
・在来線と連番(新幹線が後)
三島、静岡、掛川、浜松、名古屋
・(JRとして)単独駅
新富士(1,2)、岐阜羽島(0~3)
・その他
東京(在来線1~10,欠番11~13,東海道新幹線14~19):経緯を考えれば連番といえる
品川(在来線1~15,新幹線21~24):経緯を考えれば10の位をリセットしている
小田原(在来線・小田急3~11,新幹線13・14)
新大阪(在来線1~10,新幹線20~27):経緯を考えれば10の位をリセットしている
結果としては11からは3駅、21(新大阪は20番乗り場を後から増設)を含めても5駅という結果に。しかし、米原駅も豊橋駅も元々10番乗り場まであったとのことであるからそう考えると全駅新幹線と連番、例外は新大阪駅(元々在来線は11~18番乗り場の附番だった)と21世紀開業の品川くらいということになる。
②山陽新幹線
・11番乗り場から始まっている
西明石(在来線1~8)、姫路(1~8)、相生(1~3)、広島(1~9)、新山口(1~8)、厚狭(1~7)、小倉(1~8)、博多(1~8)
・在来線と連番(新幹線が先)
新倉敷、福山
・在来線と連番(新幹線が後)
新下関
・(JRとして)単独駅
新神戸(1,2)、新尾道(1,2)、東広島(1,2)
・その他
岡山(在来線1~10,新幹線21~24):経緯を考えれば10の位をリセットしている
三原(在来線1~4,新幹線6,7):高架化で5番乗り場欠番に
徳山(在来線1,3,4,新幹線6,7):2,5番線はホームがない
相当数が11番からの附番となっている。1972年開業の岡山までは全部が該当と言える。
③九州新幹線・西九州新幹線
新幹線単独駅も含めて全て新幹線は11番からの乗り場となっている。これは肥薩おれんじ鉄道(旧鹿児島本線)との並行区間も同様で、JR九州の方針と言えるだろう。因みに西九州新幹線からの乗り換えとなるリレーかもめは武雄温泉駅では10番乗り場である。(九州新幹線の部分開業時のリレーつばめは新八代駅11番乗り場、新幹線は12番乗り場)
④東北新幹線
・11番乗り場から始まっている
郡山(在来線1-6)、福島(1-6)、仙台(1-10)、古川(1,2)、一ノ関(1-3)、北上(0-3)、盛岡(0-9)、八戸(1-5)、新青森
・在来線と連番(新幹線が先)
小山、宇都宮、那須塩原、新花巻(在来線番号なし、新幹線1,2)
・在来線と連番(新幹線が後)
該当なし
・(JRとして)単独駅
白石蔵王(1-3)、くりこま高原(11,12)、水沢江刺(1,2)、七戸十和田(1,2)
※いわて沼宮内(1,2)、二戸(1,2)
・その他
東京(新幹線20-23)、上野(19-22)、大宮(在来線1~10,19~22、新幹線13-19)
東京~大宮は特殊であるとして、その先小山から那須塩原までは通過線の番号を欠番にしている。例えば小山駅は下りは1番のりば、上りは4,5番乗り場という具合だ。
↑小山駅。つばさ号が見えているのが下り2番線。間に3番線を挟み写真は4番乗り場からの撮影。
その先の盛岡までの併設駅は釜石線が単式で番号がない新花巻を除き11番からの附番。単独駅は白石蔵王・水沢江刺が1番から、くりこま高原のみ11・12番乗り場となっている。くりこま高原駅はJR民営化後の開業となっている。
さて、盛岡から先は八戸まで、新青森までと2回に分けて開業している。岩手県内のいわて沼宮内、二戸両駅はIGRいわて銀河鉄道(旧奥羽本線)の併設駅ではあるが、IGRのほうも新幹線も1番からの番号となっている。他方「在来線は青い森鉄道単独駅」という駅はない。八戸は八戸線が分岐するし、七戸十和田は単独駅である。
③北海道新幹線
新幹線単独駅も含めて全て新幹線は11番からの乗り場となっている。木古内駅は道南いさりび鉄道(旧江差線)は4・5番乗り場、新函館北斗駅は1~4番乗り場となっている。なお、新函館北斗駅11番乗り場と1番乗り場(はこだてライナー)は改札を通じて入るものの対面乗り換えとなっている。
札幌駅は在来線11番乗り場の営業を開始したというが、さてどのように取り扱われるかが注目に値する。
④上越新幹線(熊谷-新潟)
・11番乗り場から始まっている
熊谷(在来線1~4)、高崎(1-8)、越後湯沢(0-3)、浦佐(1-4)、長岡(2-5)、燕三条(在来線番号なし)、新潟(1-5)
※越後湯沢駅0番乗り場は北越急行、浦佐駅2,3番乗り場は臨時ホーム
・(JRとして)単独駅
本庄早稲田(1,2)、上毛高原(1,2)
単独駅は1,2番乗り場のみ、他はすべて11番乗り場からという結果になった。
⑤北陸新幹線(安中榛名-金沢)
・11番乗り場から始まっている
長野(在来線2-7)、飯山(2,3)、上越妙高(1,2)、糸魚川(1-4)、富山(1-5)、金沢(1-7)
※上越妙高駅はえちごトキめき鉄道
・在来線と連番(新幹線が先)
佐久平(在来線番号なし)、新高岡(同前)
・在来線と連番(新幹線が後)
該当なし
・(JRとして)単独駅
安中榛名(1,2)、黒部宇奈月温泉(1,2)
※軽井沢(1-4)、上田(1,2)
まず長野までに関しては全て1からの附番になっている。軽井沢と上田に関しては旧信越線のしなの鉄道が別途1番乗り場から番号を振っている。
長野より先は単独駅である黒部宇奈月温泉、在来線が単式の新高岡以外は11番からとなっている。
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以上を見ていくと東海道新幹線・山陽新幹線以外はある程度の法則性が見込める。
つまり、併設駅は基本11番乗り場から、在来線が単式で乗り場番号がない時は1番から。単独駅は場合による。並行在来線に関しては完全に経営分離されている場合は別々につける会社(IGR,しなの)と併設駅に倣う会社(トキ鉄)に分かれる。
ただ、JR九州・北海道は11番乗り場からの附番を貫徹。
東海道新幹線に関しては原則として連番。豊橋や米原は元々あったホームがなくなった結果でしかない。山陽新幹線は岡山までは11番乗り場からが原則。その先博多まではケースバイケースといえる。
書いて言うのもなんだが、気にしない方が生きやすいと思われる。気苦労はこれくらいにしておこう。
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