熊本空港アクセス鉄道 上下分離で運行へ合意

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JR九州と熊本県は、熊本空港アクセス鉄道(肥後大津~熊本空港間)について、上下分離での運行で合意した。

熊本空港アクセス鉄道「上下分離式」で合意 熊本県とJR、総事業費は670億円

その直前に、県の委員会で審議検討資料が出ており、整備想定概要が出ているので、これも合わせて確認する(熊本県議会HP)。基本的には別添資料に新規情報がたっぷりあるという形である。

JR九州とは、2022年11月に確認書を交わしていたところ、今般、「豊肥本線と一体的に運行を行う上下分離方式を採用」と明確に定まった。

想定条件は以下の通りである。運行本数は片道、普通47本+快速14本としている。2022年調査に比べて快速をパッケージとして増やしている。運賃は800円としていたところ、950円となっている。整備延長が6.8km、豊肥線の営業キロが22.8km(擬制キロ25.0km)なので、JR九州の基本運賃(改定について資料)だけだと760円になるのではないかと思うが、加算運賃を足すのであろうとは思われる。

上記の670億円のうち、610億円が整備費、60億円が豊肥線輸送力強化に充てられている。どちらも同時開業(2034年)を予定しているようである(豊肥線の強化だけ先に実施される可能性もありそうだが…)。具体的な整備メニューは、東海学園前駅の行き違い化、武蔵塚・原水両駅の安全側線の整備(同時進入化)が明記されている(参考として協議会資料)。部分複線化は書かれていない。

費用は増えているが、B/Cは向上している。特に、空港アクセスへの鉄道分担率を15.7%から18.4%に引き上げていることがその要因のようである(それでも控えめな算定のようである。)。