しなの鉄道 IC運賃に向けた申請を実施
しなの鉄道は、運賃の上限変更認可申請を実施したと発表した。
ニュースリリース:旅客運賃の上限変更認可申請について
ポスター:旅客運賃の上限変更認可申請について
運賃改定申請の概要は以下の通りである。
11kmまでは
・1~3km:190円→240円
・4~6km:230円→290円
・7~9km:240円→310円
・10~11km:260円→320円
であり、12km以降に適用されている賃率は20.05円から25.07円に改定する。ちなみに、100km以内の賃率としてJR北海道・四国と比較しても高い水準であることは指摘しておきたい(参考リンク)。
収支率は、現行運賃のままだと88.7%、申請運賃をそのまま適用すると99.0%となる。要は上限ギリギリまでの改定ということである。
もっとも、申請にかかるニュースリリースにはこう書かれている。
現行、当社においてはこの「上限運賃」と「実施運賃」が同額でありますが、上限運賃認可後に現行水準並みの運賃を届出する予定です。届出する運賃については、改めてお知らせいたします。
10 円単位のきっぷ運賃のほか、交通系 IC カード導入時には IC カードを利用した場合に1円単位となる運賃とし、「きっぷ≧IC」となる運賃体系とします。
要はほとんど変わらない運賃のままの予定であることが明示されている。ここでポスターを見ると、ICの1円単位運賃について、
1円単位の運賃:区間によって現行から数円の増額または減額があります。
10円単位の運賃:区間によって10円の増額があります。
と記載されている。今回の運賃改定は今後の値上げをにらみつつ、1円単位運賃を導入するにあたってIC≦きっぷとするために運賃改定をするということのようである。実際、しなの鉄道は2026年春にSuicaエリアとなる予定とのことである(リリース)。
これをタイトルで運賃改定を申請と書くのはなかなか難しかろうというお話でした。

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