「一本列島」急行列車夢の跡 【北陸篇】
かつて庶民の足として親しまれてきた国鉄、そしてJRの急行列車。この記事では1988年3月「一本列島」のコピーライツの通り、青函トンネルと瀬戸大橋の開業で北は稚内から南は枕崎間で鉄道で移動できるようになった時の時刻表から急行列車だけを取り出してその円熟期の姿を見たい。
この記事は北陸(北陸本線・七尾線・信越本線)篇です。
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可能な限りその列車の現在についても触れていますが執筆時点の知識不足により満足な記述がされていない場合がありますのでご了承ください。
まずは夜行列車から
列車名 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 | |
夜行 | きたぐに | 501M | 大阪 | 23:20 | 新津 | 8:20 | 新潟8:44着まで普通列車 |
夜行 | きたぐに | 502M | 新潟 | 22:05 | 大阪 | 7:04 | |
夜行 | 能登 | 601 | 上野 | 21:01 | 金沢 | 5:49 | 長野経由 |
夜行 | 能登 | 602 | 金沢 | 22:00 | 上野 | 6:42 | 長野経由 |
夜行 | ちくま | 4802 | 長野 | 23:29 | 大阪 | 8:27 | |
夜行 | ちくま | 4801 | 大阪 | 21:30 | 長野 | 5:24 | |
夜行 | 妙高 | 301M | 上野 | 23:58 | 長野 | 4:43 | |
夜行 | 妙高 | 302M | 長野 | 23:59 | 上野 | 4:48 |
急行きたぐには結構最近まで残っていたように記憶しています。自由席4両、B寝台4両、グリーン車1 両、A寝台1両である。大阪から北陸方面の夜行特急は日本海(大阪ー青森・函館)が2往復、新潟行きつつるぎが1往復、上野からは金沢行き北越が1往復である。
なお、大阪、名古屋方の北陸本線の昼行特急はL特急雷鳥、しらさぎ、加越、上野からは特急白山となっていた。
列車名 | 号数 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 |
赤倉 | 1号 | 311M | 妙高高原 | 7:51 | 新潟 | 10:36 | 長野7:00発快速列車から |
赤倉 | 3号 | 313M | 妙高高原 | 14:14 | 新潟 | 16:48 | 小諸12:21発普通(長野から快速)列車から |
赤倉 | 5号 | 315M | 妙高高原 | 16:29 | 新潟 | 19:04 | 松本14:03発普通(長野から快速)列車から |
赤倉 | 2号 | 312M | 新潟 | 7:00 | 妙高高原 | 9:45 | 小諸11:30着普通(長野まで快速)列車まで |
赤倉 | 4号 | 314M | 新潟 | 8:38 | 妙高高原 | 11:09 | 松本13:49着普通(長野まで快速)列車まで |
赤倉 | 6号 | 316M | 新潟 | 18:04 | 妙高高原 | 20:45 | 長野21:38着快速列車まで |
新潟県内は急行列車となっていて、長野ー新潟間を結ぶ列車との性格も持ち合わせていた。当時の信越本線の直江津ー新潟間は日本海縦貫路線として特急街道となっていた。急行赤倉の後継列車は妙高、そして現在の特急しらゆきと信越線快速列車である。
列車名 | 号数 | 列車番号 | 発駅 | 発時刻 | 着駅 | 着時刻 | 備考 |
能登路 | 1号 | 301D | 金沢 | 8:00 | 輪島 | 10:18 | |
能登路 | 3号 | 303D | 金沢 | 9:59 | 七尾 | 11:03 | |
能登路 | 5号 | 305D | 金沢 | 11:42 | 七尾 | 12:56 | 穴水13:50着まで普通列車 |
能登路 | 7号 | 307D | 金沢 | 14:24 | 穴水 | 16:10 | 穴水でのと鉄道急行1D珠洲行(17:25着)に連絡 |
能登路 | 9号 | 309D | 金沢 | 15:45 | 七尾 | 16:56 | 輪島18:19着まで普通列車 |
能登路 | 11号 | 311D | 金沢 | 17:42 | 七尾 | 18:49 | 穴水19:34着まで普通列車 |
能登路 | 13号 | 313D | 金沢 | 19:55 | 七尾 | 21:49 | 穴水21:49着まで普通列車 |
能登路 | 2号 | 302D | 七尾 | 8:48 | 金沢 | 9:52 | 穴水8:05発普通列車から |
能登路 | 4号 | 304D | 七尾 | 9:54 | 金沢 | 11:05 | 輪島8:17発普通列車から |
能登路 | 6号 | 306D | 七尾 | 10:49 | 金沢 | 12:01 | 穴水10:06発普通列車から |
能登路 | 8号 | 308D | 輪島 | 10:36 | 金沢 | 12:59 | 穴水でのと鉄道急行2D珠洲発(10:01発)から連絡 |
能登路 | 10号 | 310D | 七尾 | 14:15 | 金沢 | 15:23 | |
能登路 | 12号 | 312D | 七尾 | 17:00 | 金沢 | 18:05 | 穴水16:17発普通列車から |
能登路 | 14号 | 314D | 穴水 | 19:18 | 金沢 | 21:03 | 輪島19:18発普通列車から |
この当時の急行列車では最大の7往復14号まであった急行能登路。現在は能登かがり火5往復と大阪直通のサンダーバード号1往復(と観光列車である臨時花嫁のれん2往復)となっている。
のと鉄道が発足したところで当時ののと鉄道は現在廃線となっている能登線部分(穴水ー蛸島間)となっていて、七尾ー輪島間はJR西日本の管轄であった。(のと鉄道の急行はJR線当初は同ダイヤで快速となっていた。)
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