「メトロ中央線が2.5分間隔に」←どれくらいヤバいの?
Osaka Metroが万博輸送のための計画を立てている。概要を言えば
・会場のメインアクセスとして、夢洲まで運行する
・夢洲延伸で+3編成、輸送力強化で+13編成
・森之宮の保守施設を改造し留置線を整備(万博後新駅設置する場所となる)
・中央線の最小運行間隔を3分45秒から2分30秒に短縮し、輸送力増強を行う
ということである(参考:森之宮新駅構想について(OsakaMetroHP))。
…ん?なんか凄いことになっている。ということで本記事では鉄道で2分半間隔(以内)で運転する路線を見てこのえげつなさを再認識したい。
まずは地下鉄から。日本地下鉄協会のHPに記載のある「地下鉄事業の現況」を見ていく。2022年4月現在の情報なので、一部現状と差異がある。因みに中央線は朝混雑時:3分15秒から5分間隔となっている。
・東京メトロ 丸ノ内線(池袋~中野坂上)*
朝混雑時:1分50秒ー2分20秒
夕混雑時:2分25秒
・東京メトロ 銀座線*
朝混雑時:2分00秒ー2分10秒
夕混雑時:2分15秒
・名古屋市交通局 東山線
朝混雑時:2分00秒
・東京メトロ 千代田線(綾瀬~明治神宮前)
朝混雑時:2分05秒
・東京メトロ 日比谷線
朝混雑時:2分15秒(北千住~六本木)
夕混雑時:2分30秒(北千住~霞ケ関)
・Osaka Metro 御堂筋線(中津~天王寺)
朝混雑時:2分15秒
夕混雑時:2分20秒ー2分30秒
(新大阪~我孫子間も一部2分30秒以内の運転)
・東京メトロ 半蔵門線(渋谷~清澄白河)
朝混雑時:2分15秒
・東京メトロ 東西線(中野~東陽町)
・東京メトロ 有楽町線(小竹向原~池袋)
・Osaka Metro 谷町線(都島~文の里)
・Osaka Metro 南港ポートタウン線(ニュートラム)
・東京都交通局 浅草線
朝混雑時:2分30秒
・東京都交通局 新宿線
朝混雑時:2分30秒ー4分
・アストラムライン
朝混雑時:2分30秒ー4分
・東京都交通局 三田線
朝混雑時:2分30秒ー5分
東京が凄い一方で、大阪3路線、名古屋・広島各1路線が入っている。
次いで、JR各線を見ると(2022年春JR東日本ダイヤ改正のリリースを参照)、
・中央線快速 29本/時
・中央総武線各駅停車(西行き) 25本/時
・南武線 24本/時
・京浜東北線 23本/時
・山手線内回り 20本/時
・常磐線各駅停車 20本/時
(本数が最大となる1時間)
となる。
ちなみにJR西日本だと、環状線が4分、JR神戸線が普通5分間隔・快速10分間隔・新快速10分間隔(=24本/時・単一の系統で計算していないので最早ズルである)辺りが多いものとなる。
この辺りの路線と同等のダイヤを編成できるようになるということである。
恐らく夢洲ー森ノ宮・長田間に限られるようになるだろう。
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