熊本空港アクセス線 12年後目標に肥後大津分岐で開業へ
ちょうど1年前に話をした、熊本空港アクセス線のお話の続き。
分岐駅として三里木駅、原水駅、肥後大津駅の3駅が試算されており、三里木駅分岐を市が目指していて、JR九州が原水駅に半導体企業が来ることなども踏まえ、肥後大津分岐を提案していた…というのが前回までのあらすじ。
そして、2022年11月に肥後大津駅分岐で2034年度末に開業を目標に熊本県とJR九州が合意した。
路線長は6.8km、整備費は410億円見込みで、JRがその1/3を負担する。環境アセスメントに4年、実際の工事に8年で2034年度末開業を想定している。また、第三セクター鉄道としてではなく、JR九州の路線としての運行が予定されている。
所要時間は熊本ー熊本空港で直通運転をし44分。運賃は現行制度に当てはめると570~660円ほどだが、調査では800円を前提としている。運転本数は1日49往復(=現行肥後大津駅の発着本数)のパターンと、快速(所要39分)を14往復追加するパターンを想定している。
ただ、事業スキームの想定は現行の補助制度ではなく、それより一歩進んだ、国・県がそれぞれ1/3を補助する前提となっている。また、三里木ルートの副次的な目的である、県民総合運動公園についてのアクセスは別途検討される。
鉄道事業許可の取得は令和7年あたりくらいになるような図式が書かれている。
これらに至るまでの経緯、三里木ルートからの転換なども熊本県HPに詳しく記載されている。
阿蘇くまもと空港アクセス鉄道整備に向けた取組み状況(熊本県)
第5回空港アクセス検討委員会資料 (熊本県)
南阿蘇の運転再開や、肥後大津乗り入れ報道など何かと話題の明るい豊肥線。またこの1年で進展があるのではないかと期待しておきたい。
(MT-4000形新型気動車を導入いたしました(南阿蘇鉄道))
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