学割制度いろいろ【大手私鉄のステータス??】

2024年4月26日未分類

学割証、正式には学校学生生徒旅客運賃割引証は、JR各線に100km以上乗るときに使えて、運賃が2割引きになるという代物。

平成15年までは文部科学省が、それ以降は日本学生支援機構がその配布を管理している。

結構フリーに使えるものと思ってたが、実はそうではなく、、、

3 使用目的の範囲

機構又は都道府県等から学割証の様式の配付を受けた学校は、制度の趣旨に鑑み、原則として次の目的をもって旅行をする必要があると認められる場合に限り、学生生徒に対して学割証を交付するものとする。

(1) 休暇、所用による帰省

(2) 実験実習並びに通信による教育を行う学校の面接授業及び試験などの正課の教育活動

(3) 学校が認めた特別教育活動又は体育・文化に関する正課外の教育活動

(4) 就職又は進学のための受験等

(5) 学校が修学上適当と認めた見学又は行事への参加

(6) 傷病の治療その他修学上支障となる問題の処理

(7) 保護者の旅行への随行

学校学生生徒旅客運賃割引証取扱要領(JASSO,2021/12/13閲覧)

意外と目的が限られているらしい。(学校がそこまで厳格に確認しているとも限らないが)

また「1人10枚まで」というトリビアがあるらしいが、これはあくまで1人当たりの使用枚数を10枚と仮定して配布するという取り扱いを文科省が行っていたことの名残に過ぎない。

もし11枚目を受け取れなかったときは学割証の取扱いに関するQ&A(日本学生支援機構)のQ8を学校に見せましょう・・・

ところでこれはあくまでJRの制度。ただ他社でも使えることが結構多いというが今回のお話。

学割制度は大規模鉄道会社のステータスなのかもしれない…というわけ

例えば近鉄。

近鉄の指定している中学・高校・大学・専修・各種学校の学生または生徒の方が片道101km以上ご乗車になるときは、普通運賃が2割引となります(小学生の割引はありません)。

※1km未満の端数は1kmに切り上げます。

・お買い求めの場合は、学校が発行する「学生・生徒旅客運賃割引証」(JR線用と同じもの)を窓口へお出しください。

・ご利用の際には、必ず学生証を携帯してください。

乗車券のご案内(乗車券・乗車カード・回数券・定期券)(近鉄HP,2021/12/13閲覧)

南海も。

(学生割引証)第28条
指定学校の学生又は生徒は、前条の規定によって学生割引普通乗車券を購入する場合は、その
在籍する指定学校の代表者から割引証の番号・学校種別又は指定番号・部科及び学年(又は年次)・学生
証・生徒証又は児童証等(以下「証明書」という。)の番号・使用者の氏名及び年令・有効期限(通信教
育の学校にあっては有効期間)・発行年月日・学校所在地・学校名並びに学校代表者の氏名が記入され、
発行台帳に対して契印の押された学校学生生徒旅客運賃割引証の交付を受け、それに乗車区間及び乗車券
の種類を記入して提出するものとする
旅客営業規則(南海,同日閲覧)

要は形式は同じもの使うよ~て書いてあります。
南海フェリーも使えるというわけで、南海フェリー61kmに南海電車のキロ程が100kmを超えると使えるとのこと
各種割引情報 学生割引(南海フェリー)

東武も100km超える部分に学割が使える。これがFAQになっているのも面白い。

名鉄も使える

JR指定の学校の学生・生徒の方が、営業キロが片道100キロをこえる区間をご乗車になる場合は、運賃は2割引になります。学校の発行する「学校学生・生徒旅客運賃割引証」に学生証を添えて、窓口でお求めください。なお、学生証は旅行中でも必ず携帯し、係員が呈示を求めたときは、お示しください。
身体障害者・知的障害者および学生割引(名鉄,同日閲覧)

あいの風とやま鉄道はない、HPを見ても見当たらない。(全線で100kmを超えるので、途中下車の制度は用意されている)

同じ三セクでも青い森鉄道はある。一方肥薩おれんじ鉄道はない(途中下車もないらしい)