片町線(学研都市線) 運転本数の変遷

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄

1895年、浪速鉄道のもと開業した片町線。一時は関西鉄道の名阪輸送ルートを担ったものの、関西本線全通以後は省線、国鉄となってもローカル線の地位に甘んじていた。しかし関西初の省電(国電)や自動改札機の設置、207系電車の導入など先進的な設備が導入されることも度々あった。

今回はそんな片町線の運転本数(基本昼間1時間当たり)の本数を視覚的にわかるような図をつけつつ変遷をたどっていきたい。
(おそらくJR民営化以後は全て反映できているとは思いますが、それ以前も含め、全国時刻表を見ても省略される線区であったため、かなり抜けが多いことをご承知いただきたい)

1895年 浪速鉄道 片町ー四条畷間開業時
画像1
当時は1日10往復の運転だった。

1898年 関西鉄道 片町ー新木津間全線開業時
画像2

全線開業時は木津駅を通らず直接(現在の)関西本線・加茂名古屋方に続いていた。
参照:京田辺市HP

(ここから国鉄時代の時刻表、全国版の時刻表を参照しても国電ダイヤ扱いになっていて詳細な書き方ができない。
例えば1964年10月時刻表であると、片町ー徳庵間10分毎(但し休日を除く)、片町ー住道約10分毎、片町ー四条畷約20分毎、片町ー長尾約40分毎、この他区間運転ありとなっている。)
画像3

このほか、1970年に片町ー四条畷間で15分間隔に増発されたとの記録がある。

1979~1984年 国鉄末期
片町ー四条畷間12分間隔、四条畷ー長尾間24分間隔
非電化区間 1~2時間に1本
※1979年藤阪・東寝屋川各駅開業
画像1

参照:1979年(ヤフオク時刻表画像) 1982年(Twitter) 1984年(メルカリ)

1986/11~1988年 JR化直前直後
片町ー四条畷間10分間隔、四条畷ー長尾間20分間隔
非電化区間 約1時間に1本

画像2
参照:Twitter
amebaブログ

1989年 全線電化 (本格的な)快速運転開始
快速:20分間隔 木津行と同志社前行を交互
普通:10分間隔 松井山手行と四条畷行きを交互
快速停車駅:京橋・放出・住道・四条畷・河内磐船・長尾以遠各駅(星田駅停車駅は2002年から、以後変更なし)
画像3
参照:amebaブログ

1997年 JR東西線開業
快速:15分間隔 木津行と同志社前行を交互
普通:松井山手まで6本 京橋ー四条畷間に毎時2本区間運転
画像4
参照:鉄道よりどりみどり(ブログ) Twitter(北新地駅時刻) Twitter(開業ダイヤパンフ)

2004年 減便改正
京橋ー四条畷間に毎時2本区間運転を削減
画像5

2011年 快速の直通短縮
快速は宝塚行きから塚口止へ(大阪始発に一部代替されたもののJR宝塚線の快速が減便)
画像6
参照: ニュースリリース(web archive)

2012年 減便改正
普通の始発駅を長尾始発に変更
画像7
参照: ニュースリリース(web archive)

2015年 減便改正
昼間の快速を区間快速に変更
普通の始発駅を四条畷に変更
(従来の運行形式は昼間前後で維持)
画像8
参照: ニュースリリース(web archive)

2022年 減便改正
同志社前木津間減便
画像1