快速「信越」「あがの」乗車録 【22年春改正で廃止】

2024年8月24日未分類

2022年春ダイヤ改正で有名な列車が消える。

快速「信越」と「あがの」である。さくっと列車の概要を説明。

快速「信越」はE653系特急電車による全車指定席の快速電車。
2021年改正までの朝の新潟行き快速「おはよう信越(全車指定席)」、夜の直江津行き快速「らくらくトレイン信越(乗車整理券制)」が統合されてできた列車。(なお21年改正で同趣旨別方向の電車である新潟発村上行き「らくらくトレイン村上」が廃止されている。)
名称変更及び列車の取り扱いが変更になってから1年で廃止となる。

快速「あがの」はGV-E400型気動車3両編成による快速列車。
磐越西線の会津若松~新津~新潟間唯一の快速であった。朝新潟駅を8時41分に出て会津若松駅につき、そのまま新潟駅13時42分に戻る。

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では乗車録を。乗車日は3月2日。
夜明け前の直江津駅。4番線に特急電車が2両直列停車していた。米原方に止まっている電車が快速として運転される。
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側面の表示はこの通り。特急に似た形になっている。
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車内スクロール表示。快速信越というそのままの名称のカッコよさも短命であった
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車内の様子。本当に特急とそのままで、リネンもついている。チケットホルダーがついているのは恐らく乗車整理券制の名残だろう
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6時15分に直江津駅を出る。このまま新潟駅まで乗れば8時35分に着く。
この後の6時26分の電車であれば長岡乗り換えで新潟9時37分着となってしまうため通勤電車として機能しているだろうと思った。
停車駅は柿崎・柏崎・来迎寺・長岡・見附・東三条・加茂・新津。新潟まで乗るとあがのに乗れないので、新津まで乗る。(18きっぷの入鋏印も貴重ですね。)
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そこまで乗車した2号車には大量の乗客がいたわけではない。(前日券売機で見る限り、1号車に固まっていた、らしい…)
日本海を眺めながら移動する。リクライニングシートのボタンが2つに分かれているのに気づかず、「あれ、座席倒せないの?!」と思ってしまっていたり。
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長岡駅で9分停車。ここで普通電車(新潟8時44分着)に連絡。ここまで普通電車を抜かしていたわけでは
ない。なんなら柏崎までは始発電車であった。
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向かいに止まっているのは飯山線方面のキハ110系であった。
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長岡駅の発車標。
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こっから寝てしまっている。朝早いし快適ですもの。
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新津に到着。釣り下げ札に快速あがの、特急しらゆき、快速信越が揃っていた。一挙に減るわけで。
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新津駅の駅名標。尼崎かよと思ってしまうのは関西人くらいだろう。
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新津駅は引き上げ線が非常に多くそのことは駅自由通路からもよくわかる。
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1番乗り場の発車標(電光掲示板)。
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そして降車あとの乗車案内。
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同じホームに止まるのは奇遇だろうか

快速「あがの」の到着。
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方向幕はこちら。「あがの」の字はない。
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ワンマン運転の運賃表のアレをこのように使うのはなぜかしら、新鮮である。
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新潟方の主要駅である津川。キハ110形が止まっていた。あがのが発車後に新津行きに向かうようである。
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3月なのに見てみる限り雪景色が続く。あまり写真を撮っていないが、福島県に入ってすぐの上野尻ダムがあったところだけは分かりやすいので掲げておく。
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列車は両運転型と片運転の車両を繋げている。両運転台のほうはちょっとレイアウトのせいで窮屈な雰囲気を受けたが気のせいだと信じたい。
乗客はだいたいちょうどゆったり座れるくらいの感じ。つまりは座席定員の6割くらい。おそらく半分くらいが18きっぱーか、そうでないにしろ観光客であった。1号車には鉄道ファンが固まっていてやや殺伐とした雰囲気してたようにも思う。ちなみに検札は来なかった。喜多方前後で車掌さんが1往復車内を往復したくらい。

会津若松駅に到着。折り返しそのまま快速あがの新潟行きとなる。
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会津若松の跨線橋発車標。
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会津若松駅の様子と駅名標。この先の郡山行快速はE721系2両ワンマン運転であった。
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会津若松は頭端式ホーム。このような感じで奥に見えるのが快速あがの号新潟行きである。
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ちなみにこっから郡山に上の電車で出て、水郡線に3時間半乗りとおし、常磐線のグリーン車で上野と向かった次第。
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ついでになぜ・どのようにこれら列車が廃止、代替されるのか少し考察しておく。
快速信越について
・新潟行き
ダイヤ改正後は長岡行きの自由席快速に代替。長岡で新潟方面の普通電車(新潟8時44分着)に連絡する。
直江津駅からの速達時刻はわずか10分しか変わらない。また犀潟(と宮内)に新規停車し、特に前者は始発電車の追加となり、新潟への通勤が容易になる。
柏崎からは新潟7時46分に着ける電車が出ているし、長岡からはもう言うまでもなく本数がある。では530円毎日払って通勤通学できるか?と言われれば答えは苦しいだろう。別に指定席定期券があるわけでもないし、しかも前後本数がそんなに大量というわけでもないから益々「今日はちょっとプチ贅沢を♪」みたいなのも厳しいのだろう。当然学生の姿は少なくとも2号車には乗ってこなかった。
・直江津行き
長岡発の自由席快速に代替。停車駅の追加も同じ。こちらに関しては終電ですらないというのもあろう。(乗車実感がないので深いことが言えない)

快速あがのについて
・会津若松行き
ダイヤ改正後は新潟ー馬下、野沢ー会津若松の普通列車に分割。馬下ー野沢は単純に1本削減となる。前後の県境越え列車は津川発7時台と10時台。新津ー会津若松を2時間5分で走破するものであっただけに、非常に惜しいことになっている(他の列車は2時間20~30分かかっている)実際このラッシュ直後から昼下がりは需要喚起がしずらい。観光には向いているが…
・新潟行き
会津若松ー喜多方、五泉ー新津に分割。会津若松10時前の喜多方行きが新津行きに延長。このほかさらに1本前の会津若松発新津行きが野沢ー津川削減、分割。全て合わせて野沢ー津川ー五泉は1本減、及び大幅な時刻変更。こちらも観光需要くらいしか拾えないことなどもあるのかもしれない…
(なお、会津若松の連絡時刻からして郡山ー会津若松のダイヤリニューアルとは関係なさそうだ)