京都市バス6月ダイヤ改正を見る
京都市交通局は2024年6月1日にダイヤ改正を実施する。内容としては過去の検討会答申(こちら)に沿った内容となった。
ちなみに、市バスとしては平成26年以来の大規模な改正で、平成26年改正では、各南北の幹線道路にラインカラーを入れていたりする。そもそも分量が多すぎるので、特に、生活利用路線などについてはかなり内容を絞っていることはご容赦頂きたい。。
利用状況に従った増便
令和3年(リリース)、令和4年(リリース)にかけて京都市バスはダイヤ改正で減便を繰り返している。その一部を復便する形となる。
循環系統は下記の通りの増便となる
・201系統:11分間隔に増発(現在13分間隔)
・203系統:11分間隔に増発(現在12分間隔)
・205系統:毎時8本に増発(現在毎時7本)
・206系統:東山通で毎時8本に増発(現在毎時7本)
・207系統:毎時6本に増発(現在毎時5本の時間帯が多数)
続いて幹線系統
・3系統:午後に毎時6~8本に増発(現在平日13分間隔、土休日12分間隔)
・4系統:毎時4本に増発(現在毎時3本の時間帯あり)
・5系統:快速運行の実施、毎時6本に増発(現在平日は昼間毎時5本)
・7系統:毎時4本に増発(現在毎時3本の時間帯あり) ※現行17系統
・9系統:毎時6本に増発(現在毎時5本)
・12系統:毎時4本に増発(現在毎時3本の時間帯あり)
・46系統:毎時5本に増発(現在毎時4本)
基本的には令和4年で減便したところを戻しているというイメージでいいだろう。特に同改正は満遍なく全系統で減便することを念頭に置いていたので、(例えば17系統など)12,13時台だけ毎時3本、他は今まで通り毎時4本というかなり荒業なダイヤ改正を実施していたので、これを戻すという理解でよいだろう。
鉄道駅への接続
81系統は京都駅から中書島を通り、横大路車庫まで向かう系統だが、6~8時台の便で竹田駅を経由しない便があったが、全て竹田駅を経由することになる。このほか、21時台以降北大路駅着の地下鉄から北大路バスターミナルへの接続時間を考慮したダイヤとするとしている。
このほか、北大路=金閣寺間(102・205系統)、今出川駅=銀閣寺間(102・203系統)の接続が考えられている。102系統については後で触れる。
快速系統の新設
平日朝の快速系統が多数新設される。
・快速5系統:岩倉→銀閣寺道→京都駅 3本
・快速9系統:西賀茂車庫前→北大路堀川→京都駅前 3本
・快速6系統:四条大宮→佛教大学前 4本
・快速93系統:嵯峨小学校前→西ノ京円町→錦林車庫前 3本
・快速15系統:三条京阪前→立命館大学前 1本
・立命館ダイレクト:九条車庫前・京都駅前~立命館大学 1本(西大路四条→立命館大学を増便)
(太字が快速区間)
パターンダイヤの実施
運転区間が被る系統は等間隔になるように調整される。例えば河原町今出川~四条河原町~京都駅前は205系統8本、4系統4本、7系統4本を15分に4本になるように間隔を調整している。現在はそんなこともなくバラバラとなっている。
減便関係
なお、今回のダイヤ改正でも減便は実施されるが、令和4年ダイヤ改正のような運転回数に基づいた一律に減便はしていない。むしろ同改正で20分間隔のうち、一部だけを30分間隔に間引いたような路線(32系統など)、30分間隔を60分間隔に1か所だけ間引いたところ(15系統など)を元に戻しているところもある。
観光特急・急行系統
令和3年の急行系統の休止以来の復活となる、100番台の系統である。愛称は「楽洛ライン」である。
100系統、101系統は観光特急(EX100・EX101系統)として運転される。
100系統は、EX100系統「観光特急 楽洛 清水寺・祇園・銀閣寺ライン」として運転される。停車停留所は京都駅前・五条坂・清水道(京都駅前行き)・祇園・岡崎公園・銀閣寺前・銀閣寺道である。銀閣寺まで44分ではなく、24分で結ぶこととなる。
101系統は、「観光特急 楽洛 清水寺ライン」で、京都駅前と五条坂(清水寺)を往復する。
運賃は500円で、敬老乗車証・回数券は使用不可となっている。他方で、1日券は利用可とすることで、観光客と生活利用者をすみ分けている。
102系統は「楽洛 金閣寺・銀閣寺ライン」で、北大路・大徳寺前・銀閣寺道と結びそこから銀閣寺道・錦林車庫前までは今出川通を各停で結ぶ。また、北大路駅から大覚寺・嵐山方面に向かう109系統が繁忙期に運転される。
今まで京都駅前~四条河原町~東山三条~銀閣寺前~錦林車庫前~東山三条~京都駅前で運転されていた、「楽洛 岡崎・銀閣寺ライン」は105系統、京都駅前~五条坂~祇園~京阪三条~四条河原町~祇園~京都駅前で運転されていた「楽洛 東山ライン」は106系統として引き続き運転される。
系統の変更
特系統には「T」、西南北系統にはそれぞれ「North/West/South」を方向幕に付ける。また、臨南5系統を南6系統として運転。17系統は7系統、73系統は23系統に名称変更される。また、停留所名も変更され、市電の頃からの電停名である大石橋(地下鉄九条駅)は地下鉄九条駅前に変更されるなどする。
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