加古川線 存続を懸けた実証増発へ
JR西日本は、万博期間中の加古川線(西脇市~谷川間)の増発と、こうのとり号の臨時停車の実施を発表した。
加古川線の増発と一部の特急「こうのとり」号の谷川駅臨時停車を実施します
~加古川線 西脇市~谷川駅間 大阪・関西万博期間中のご利用増加を検証~
まず、「こうのとり」の臨時停車について。これは過去にも実施しており、交換待ちで停車していたものを客扱いするというものである(2024年7月からについてはこのリリース参照、25年2月末まで実施についてこのリリース参照)。
そして、加古川線の増発について。現在西脇市~谷川間は1閉塞となっており、西脇市以南と入れ替える1往復を除けば単純に125系電車が往復するだけの線区となっている。増発の概要を書くとこの通りである。
(前略)
西脇市08:19→谷川08:50
西脇市09:28←谷川09:00
西脇市10:10→谷川10:40
西脇市11:21←谷川10:53 ※増発列車
西脇市11:32→谷川12:02 ※増発列車
西脇市12:37←谷川12:09 現行は加古川行
西脇市12:38→谷川13:08 ※増発列車
西脇市13:43←谷川13:15 ※増発列車
西脇市13:44→谷川14:13 現行は加古川発
西脇市15:42←谷川15:13
(後略)
谷川で1時間半待たされる電車を午前中に1往復させ、加古川方面と往復する間に1往復増発するというイメージでよさそうである。接続も西脇市駅ではそこそこ良さそうに見える。(参考:谷川駅は概ね両方45~48分発、西脇市駅は概ね30分着、45分発)。
なお、加古川線の同区間については、万博以降で存廃を含めた「在り方」を議論することが既に自治体・JRの間で合意されている(丹波新聞)。ある種今回の増発は存廃議論に進むかの最後の試金石とみて間違いない。兵庫県のローカル線4線区(加古川線・姫新線・播但線・山陰線)は、兵庫県の会議体が存在している(HP)。そのワーキングループでの話し合いの要旨を見れば、JR西日本としてイベントをやっても、翌日にはいつも通りの利用者数に戻っていること、結局は車が移動手段になっていて、鉄道というインフラに見合った利用になっていないことを指摘している(北播磨県民局HP)。要は赤字額は問題としていないということを強調している。JR西日本のデータを見れば、人口(西脇市・丹波市)は2割しか減っておらず、電車の本数は4割しか減っていないのに、輸送密度は8割減少となっていることがわかる(資料)。
JR西日本として今できる利便性向上策を尽くしている現状であるから、願わくは利用が増えてほしいと願う次第である。
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【参考:全列車一覧】
西脇市05:16→谷川05:47 ※平日運転
西脇市06:39←谷川06:09 ※平日運転
西脇市06:57→谷川07:29
西脇市08:12←谷川07:42
西脇市08:19→谷川08:50
西脇市09:28←谷川09:00
西脇市10:10→谷川10:40
西脇市11:21←谷川10:53 ※増発列車
西脇市11:32→谷川12:02 ※増発列車
西脇市12:37←谷川12:09 現行は加古川行
西脇市12:38→谷川13:08 ※増発列車
西脇市13:43←谷川13:15 ※増発列車
西脇市13:44→谷川14:13 現行は加古川発
西脇市15:42←谷川15:13
西脇市15:59→谷川16:28
西脇市17:22←谷川16:54
西脇市17:39→谷川18:08
西脇市19:32←谷川19:03
西脇市19:41→谷川20:11
西脇市20:47←谷川20:18
西脇市20:54→谷川21:25
西脇市22:30←谷川22:00
ディスカッション
コメント一覧
西脇市でとんぼ返り!
運転士さん交代するのかな?
そうじゃないとトイレも行けないけど
(行先変更列車~増発列車~発液変更列車の西脇市での折返し)
本文より抜粋
西脇市12:37←谷川12:09 現行は加古川行
西脇市12:38→谷川13:08 ※増発列車
西脇市13:43←谷川13:15 ※増発列車
西脇市13:44→谷川14:13 現行は加古川発
列車ごと運用を変えるんでしょうか…実際見ないと分からないと思います