北陸新幹線 敦賀開業の料金 認可へ

2024年4月26日未分類

国土交通省運輸審議会は「『北陸新幹線(金沢・敦賀間)の開業に伴う特別急行料金の上限設定認可申請事案』に関する答申について」を公表し、JR西日本・JR東日本両社からの申請について認可することが適当である旨を答申したと発表した。
運輸審議会の答申を覆す場合には余程の理由が必要となるため、近日中に国土交通大臣は運賃認可することとなる。

パブリックコメントについては23件と多かったものの、公聴会は実施されていない。
特に、乗継割引の廃止・代替の乗継割引(大阪・名古屋ー富山間に限り幹・在共に料金1割引き)も大して割引にならないこと・敦賀乗換の発生に伴う不便等々でかなり批判的な意見が多かったようである。中には中々厳しい口調のものも多い。
JR西日本に対して近鉄のように距離ベースでの対応を求める声などもあった。

今般廃止が予定されている乗継割引に関してはJR西日本曰く「(乗継割引は)ネット予約の浸透に伴って利用が減少しているほか、個別の利用
形態に応じて、窓口の係員が条件を判断して発売することを前提に設計された制度であり、
今後、非対面での販売形態がさらに増加することを見据え、ネット予約商品の充実化を図ることに合わせて見直すものでもある」としている。
※JR西は乗継割引廃止にかかるリリースで、コロナ禍後のお客さまのご利用状況の変化やデジタル化の進展等の社会変容を踏まえ廃止と記載している。
また、列車ごと打ち切りではなく、距離ベースでの特急料金にすべきとのことに対しては「料金はそのサービスの対価として発生するものであり、特急料金は速達性(スピード)やその設備の対価としていただいているため、距離ベースで特急料金を設定すると例えば途中駅での乗換時間により到着時間が大きく変わる可能性もあり、公平な料金体系とすることが困難」と回答している。

また、北陸新幹線が全線開業した場合との比較で敦賀乗換の方が高いことについて、鉄道局は鉄道事業法16条9項にいう運賃/料金変更命令の対象にならないとしている。

今後認可を受けてどれほどの割引を届け出るのかはよくよく確認したいところである(ダイヤ改正リリース前日に出てくるのは中々酷である)。