【悲報】Osaka Metro回数カード終売へ

2024年4月26日未分類

Osaka Metroは乗車実績に基づくOsaka Pointの付与に合わせて回数カード・北急連絡回数券の終売を発表した。

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▲回数カード(左:券売機仕様、右:定期券発売所・コンビニ仕様)

回数カードの魅力についてはつい最近の記事で述べたが、改めて記載しておくと、

3000円で発売し、3300円分バス・地下鉄に乗れる
バス・バス乗り継ぎ、バス・地下鉄乗り継ぎ割引の自動適用
 (割引額はICカードと同じで、バス・バスは210円に、バス・地下鉄は100円引き)
複数人で乗る時は事前に券売機できっぷに引換えができる
有効期限がない

というものであったが、2024年3月22日金曜日に終売となる。これは、北大阪急行南北線延伸に際してのものであり、恐らく箕面萱野や箕面船場阪大前では券売機での回数カードの精算ができない可能性がある。既に保有している回数カードは当面利用可能である。(※特別割引回数カードは引き続き発売)
北大阪急行連絡回数券(北大阪急行線各駅・江坂から〇区駅間相互のもの)も同日に終売、有効期限まで利用可能としている(※北急線内の回数券は引き続き発売 北急リリース)。

他方で、2024年3月1日から始まるICOCAのポイントサービスは以下の通り。
・Osaka Pointに紐づけしたICOCAの残高利用で、「対象路線の同一運賃区間を1か月に11回以上ご乗車いただくと、11回目以降のご利用から、乗車運賃の10%のOsaka Point を付与」
・対象路線はOsaka Metro全線、大阪シティバス全線(BRTを含み、IKEA鶴浜・USJ・空港行バス・オンデマンドバスを除く)これは回数カードと同様。
・Osaka PointはICOCA残高にチャージ可能

たとえば、1か月で地下鉄1区190円区間を11回乗ると2090円だが

【回数カードの場合】 実質の負担額は10/11倍で1900円
【ポイント還元の場合】190×(11-10)×0.1=19ポイント還元つまり実質負担額2071円

…とかなり渋いところである。
また、回数カードの利点である「運賃区間関係なく一律1割引き」「有効期限なし」が全くもって無視されている。例えば「1か月で地下鉄1区190円区間を6回、2区240円を5回、バス210を3回乗車」「1か月に1回1区190円区間を2往復する」と言った場合、ポイント還元は0円になるわけである。

回数券・回数カードの廃止は全国的なトレンドであり、JR各社の回数券は既に廃止、回数カード類似サービスであった京都市交通局のトラフィカ京カードも廃止されている。
今回、「交通系ICカードのサービス向上と更なる利用促進を図るため」にポイントサービスを導入し、「交通系ICカードの利用増加により、回数カード及び北急連絡回数券のご利用が減少していること」をもって回数カード・北急連絡回数券を終売するという。要は手間がかかるからということであるが、ともかくも普段からお世話になっている格安な乗車券がなくなるわけで残念。