【姫新線】運転士が車椅子乗降をサポートへ
JR西日本は姫新線の各駅で乗降のサポートを運転士が実施することを発表した。
乗務員による車いすをご利用のお客様の乗降のお手伝いを試行します(姫新線)
車椅子での乗降はその段差により、スロープを設置しないとできないところである。有人駅であればその場で対応できる場合が多いが、一般的に無人駅から乗降する場合、事前に乗車する旨を連絡しない場合には直近の列車に乗降できない場合があった。
これを今回運転士がスロープを設置して乗降してもらえるようにするというものである。あくまで乗降のみの手伝いとして、それ以上の駅構内・列車内の移動についてはやはり事前に連絡を入れておくことになる(もちろん現地で対応できる場合もあることは考えられる)。
今回実施されるのは兵庫県内の姫新線各駅で、姫路・佐用・上月は除かれている。姫路・佐用は有人駅であるからともかくとして、上月駅は無人駅であるが対象外、他方余部・本竜野・播磨新宮の各駅は有人駅だが対象となっている。
恐らくは今回姫路鉄道部の取り組みと思われるところである。実施は7月1日からで、当面の間としている。
そしてこの手の取り組みは福塩線電化区間の13駅のうち7駅でも同様の取り組みが2022年9月から実施されている(こちらは一部列車がツーマンであり、途中駅でも対応できないところがある)。
乗務員による車いすをご利用のお客様の乗降のお手伝いを試行します (2022年6月24日)
また、他社線では香椎線の各駅(ニュースリリース,駅構造により一部除外)、JR東日本の左沢駅・女川駅・仙石線の2駅・磐越西線の2駅・小海線の7駅(ニュースリリース)、青梅線の3駅(ニュースリリース)、房総地区の32駅(ニュースリリース,駅構造により一部ホーム除外)JR東海飯田線の7駅(ニュースリリース)、鳴門線の6駅(ニュースリリース)で試行されているところである。あるいは熊本電鉄でも車内にスロープを設置している。
これとはまた異なった文脈ではあるが、障害者に割引が自動適用されるICカードの発売開始や、精神障碍者割引の開始なども各所で始まっているところである。ただこれらすべてが各社の自主的な取り組みとも言い切れず、バリアフリー法によるガイドラインによる面が多い(報道発表資料)。
車椅子について議論実践が進んでいるように見えるが、視覚障害の場合についても同様な取り組みがあるのであればより望ましいのではないかと思う次第(上のリリースを見ても大概車椅子乗降を一番の懸案としているようである。)。
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