しなの鉄道、緊縮策へ

2024年4月26日JR各社/三セク国鉄

しなの鉄道は26日、「コロナ禍を乗り切る経営改善策の概要」を発表した。経営改善策として発表しているが、要は緊縮策となる。
コロナ禍を乗り切る経営改善策の概要(しなの鉄道株式会社HP)

経営改善策は年度順に並べると以下の通りで、2025年度以降の黒字確保を目指す。

ダイヤ改正に関しては
・2022年春に土休日運休を4~6本追加設定
・2023年春に日中以降最終列車までの全面改訂
(軽井沢~小諸間の増便運行は上下14本であることを付記しておく)
となっている。車両更新を52両から46両に減らすとしているからその割合程度とみるのがよいだろう。1時間に2本弱となっているが最悪のパターンで行くと1時間に1本まで減るかもしれない….
また最高速度引き下げも実施される予定だ。

駅の無人化に関しては
・戸倉駅を業務委託化
・3駅を22年4月から、1駅を23年3月から無人化
・6駅を22年4月から土休日無人駅に
・一部駅の営業時間短縮
それらを表にすると以下の通り
休22/4~とあるのが土休日無人駅。「ー」は他社管轄。

しなの鉄道線(続)
篠ノ井 平原 無人駅
屋代高校前 休22/4~ 御代田
屋代 信濃追分 無人駅
千曲 23/3~ 中軽井沢
戸倉 軽井沢
坂城 休22/4~ 北しなの線
テクノさかき 22/4~ 妙高高原
西上田 休22/4~ 黒姫 休22/4~
上田 古間 無人駅
信濃国分寺 22/4~ 牟礼 休22/4~
大屋 休22/4~ 豊野
田中 三才
滋野 22/4~ 北長野
小諸 長野

割とがっつり削ることが見て取れる。

運賃制度では、22年4月から企画乗車券の改廃、23年4月から乗り継ぎ割引制度を廃止する。
乗り継ぎ割引制度は初乗り運賃の二重勘定で高い料金を払わなければならない事態を防ぐものであるが、しなの鉄道は乗り継ぎ割引制度で40円か80円を引いていた。これを一気に廃止する。

2025年度には「運輸収入全体がコロナ前の水準の 9 割まで回復すると見込む」とするが果たして…