「ビクトリーはくと」って儲かるの?
なんだ野暮なことをと思ってブラウザバックしないでほしい。
2月25日鳥取大学入試終了後、京阪神地区の受験生を輸送する列車「ビクトリーはくと」号。今年も運転されるとのことである。
鳥取大学前駅を17時26分に出て、鳥取 、大原 、佐用、上郡 、姫路 、明石、三ノ宮、大阪へと移動できる。(智頭駅は通過)
ではこのビクトリーはくと号を利用する人数を想定しよう。いわゆるフェルミ推定に似たようなことをやるわけ。
①まず全受験者に占める「利用する可能性のある場所に住んでいる人」の割合を調べる。
ビクトリーはくとは大阪行きではあるが、鳥取空港からの便が羽田行きしかない(18時40分発がある)ので便宜的に兵庫、大阪、京都、和歌山、奈良、滋賀、三重、岐阜、愛知からの受験者が使うと想定する。
そして受験者の割合は普通合格者(=入学者)の割合で近時できるのでそれを調べると約50%になる
参考:
(ここにある入学者のデータを集計)
②受験生のうち、ビクトリーはくとが運行する時間帯まで受験する人がどれほどいるかを調べる。
令和3年の入試要項によると、鳥取大学前駅のある鳥取キャンパスで試験があり、かつ一番最後である16時20分まで試験があるのは工学部と農学部である。
入試要項:
https://www.admissions.adm.tottori-u.ac.jp/wp-content/uploads/2020/11/r3ippan_yoko.pdf
入試結果:
https://www.admissions.adm.tottori-u.ac.jp/wp-content/uploads/2021/04/r3nyushi_kekka2.pdf
そして令和3年の入試結果を見るとこの2学部の前期試験の受験者数は1137人である。
しかしこの全員が16時20分まで(理科の)試験を受けるわけではなく、英語や数学との選択科目となっている。
そう考えると理科の試験の受験者数を6割くらいと想定できる(大多数を占める工学部で理科を回避すると英語での受験となるため)
③以上をまとめると50%×1137×0.6≒341人。そこから別の交通手段であったり、後続の特急を利用する(※)の場合が考えられる。
ビクトリーはくと号に使われるHOT7000系5両編成の座席定員は、編成にもよるが約260人。
なんかうまくいってしまった。
※鳥取駅の特急時刻(大阪・岡山方面)の一部を取り出すとこんな感じ。
16時54分発 スーパーはくと12号・京都行き(鳥取大学前駅16時37分発から連絡可)
17時34分発 ビクトリーはくと・大阪行き(2019年時刻より推定)
18時40分発 スーパーはくと14号・京都行き
18時57分発 スーパーいなば10号・岡山行き
Sはくと12号は間に合わなくもなさそうな雰囲気があるが、試験終了後手間取ることを考えればなかなかリスキー。かといって18時40分まで待てない。ビクトリーはくとはこの間の本数を埋めるのにはちょうどいいといえるだろう。(Sはくとは鳥取大学前通過、Sいなばはそもそも岡山発)
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