WESTER全線きっぷ Day1【山口】
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旅の始まりは京都駅から。予定している電車からすると早めに着いてしまった。快速電車に乗車すると30番乗り場にはるか号が見えていた。じゃあ高槻で乗り換えるかということで高槻で下車、みどりの券売機では発車直前で予約できなかったのでなくなく自由席に乗車し新大阪へ。271系電車は流石に新車なだけあって281系に比べれば快適であったように思う。
関西空港開港30周年のデカールを見つつ新幹線へ。 新大阪駅で乗るはN700系さくら号ではなく、こだまである。つまり700系レールスターがお目当ての電車である。新大阪駅の20番乗り場はほぼ山陽新幹線発着ホームと化しており、手前のさくら号も上々の乗車率であった。 最近JR東海は車販を無くしたのと合わせて駅構内にコーヒー自販機が置かれている。90秒ほどかかるため新幹線が入ってきてから買うと間に合わないという噂である。早めに買っておいた。
さっさと買ってさくら号を見送り、次のこだま号の入線を見る。そこそこ自由席が並んでいるが指定席はそれほどである。 レールスターの指定席は4列シート。N700系にも受け継がれた通称サルーンシートは今も尚現役である。
広島行きという珍しい設定のこだま号が発車していく。在来線を乗り継いで主要駅に出るほうが主流だと思っていたが、そんなこともなく西明石からかなりの乗車。東京方面もビジネスマンの待機列が見えた。姫路まで新快速で20分だしそのほうが本数があるとはいえ乗換なしの新幹線の強みはやはりあるようである。 相生をでたあたりで山陽線の電車を右下に眺めつつ岡山に到着。こんどは相当数下車していった。
岡山では後続の新幹線を退避する。乗り換えるはやくも号である。273系電車はすでに2番乗り場に停車していた。岡山駅を8時13分に出る便利な時間帯ということもあり、4両編成はほぼ満席であった。Official髭男dismの楽曲をチャイムにして発車する。触れ込みによればかつての381系の国鉄特急がスピードアップのための機構により「ぐったりはくも」と揶揄されたその不快感を軽減するように改良を重ねたとのことである。
しかし振り子式車両特有の揺れ遅れは三半規管に大きなダメージを与えつつ、満帆な指定席車両の暑さにもやられ、すこし車酔いしてしまった。都合する岡山行き特急は8両繋いでいたりするから、そちらを羨ましく感じもする。個人的にはリネン代わりの革のヘッドレストも位置が合わず、座席の角に頭を合わせて右を向いて寝ようにもヘッドレストで位置が定まらなかった。真ん中が膨れているのも使いづらい原因か。エチケット袋は相変わらずおいてほしいものである。空いていればまた違うのだろうが、とかく混みすぎである。根雨を過ぎてからはデッキで立っていた。
米子に着く。この前来た時はまだ工事していた橋上駅舎化が完了したようで、商業施設などを見ていた。かつての跨線橋も使えるのはありがたい。橋上駅舎は今までの北口と、ホーム、車庫を挟んだ南口とを結ぶ。特に南口はこれから開発されていくだろう。駅舎の自由通路の長さは、どことなく新津駅に似ているなと思わされる。 駅構内改札前はカルディ的なスーパー、ドラッグストア、お土産屋があった。別会計になていることが少々分かりづらい。
駅弁を買ってつぎはスーパーおき号に乗り換える。3番乗り場にはキハ40が4両編成で停車していた。最近の山陰線は長編成化、本数削減というシティ列車化と真逆の所業を行っている。米子〜出雲市間も1時間に1本を割り込むレベルなのでなんとかならないかと思わされる。
おき号は2両編成で真ん中にドアがある。1号車は指定席、2号車は自由席である。時折2号車の元喫煙スペースに行ってみたりして、写真を撮ったりしている。車内は意外にも(?)ガラガラではなくむしろ窓側は通し利用ができないくらいには利用があり、特に山陰線区間では海側が人気である。残念ながら海側しか取ることができなかった。 おき4号は鳥取からのロングラン列車で新山口まで5時間半弱、途中19駅に停車して向かう。頼りない車内チャイム(JRによれば『アルプスの牧場』らしい)とともに肉声放送が入る。丁寧に各駅ごとの案内に合わせて到着時刻を仰る車掌さんだった。
益田までは120km化の高速化がなされていてスピードはかなり出る。西出雲からさきは初乗車なのだがとにかく海が綺麗。他方で陸側は結構住宅が見受けられはする。益田まで7往復特急があり、高速化事業もやっているのに需要が低下しているのはどことなく寂しいものである。しかし平日の昼間でも80-100人、あるいはそれ以上の乗車があるのはまだ公共交通としての意義があるということだろう。江津駅での「松江・京都方面」「益田・下関方面」という表示が寂しさと旅情を出している。その先も海のきれいさを見つつ、高架化された浜田駅に滑り込む。反対側にはスーパーまつかぜ号が停車している。もともとここまで今福線がやってきて広島までつながるはずだったのだが…
三保三隅駅でも若干降車があり、益田に至る。益田から先山陰線は本数が僅少であり、どういう接続になっているのかを見てみると、3分の乗り換えで長門市行きに乗り換えることが出来たようだ。カーテンが大概閉まっていたので中の人数を数えることはできない。益田駅での接続は朝夕ではどちらかと言えば普通列車との接続が主体で、特急からの接続は(昼間はともかくとして)あまりないと見てよさそうである。
【参考:山陰線下り】
益田駅着
普通 6:22・7:29・8:29・9:12・11:20・14:23・17:26・18:45・20:00・21:11・22:31
特急 8:40・10:59・13:24・15:19・17:36・19:10・21:36
益田駅発 5:51・6:25・7:50・9:33・13:27・17:48・19:13
【参考:山陰線上り】
益田駅着 7:33・8:55・9:54・14:31・18:10・20:18・21:39
益田駅発
普通 5:43・7:02・7:39・8:57・10:44・13:25・15:22・17:37・18:55・20:21・21:41
特急 5:36・6:54・10:37・12:14・14:34・15:49・18:02
益田からは山口線に入る。車掌さんは同やら同じ方が乗りとおしているようで、一方では出雲市でも(確認できていなかったが恐らく益田でも)運転士は交代されているようである。出雲市まで120km/h、益田まで110km/hときてここからは95km/hである。恐らく戦前の乙線から変わっていないのだろう。むしろ揺れが少なく、快適に乗車できているのは山口線のほうな気もしてしまう。振り子式ではないからだろうか。
山口線は特急が3往復と普通列車6往復、津和野からでも8往復とかなり寂しい。日原、津和野、徳佐、三谷、山口、湯田温泉と停車していく。特に日原、徳佐、三谷の利用者数は特急停車駅としてもびっくりするほど少ない。乗車数を特に数えているわけではないが、数人パラパラとという感じである。三谷を出て、宮野を過ぎてからは駅間が詰まり、利用者数もほどほどになっている。山口駅も大きくはあるが、県都の駅という感じはそこまでしない。湯田温泉は温泉街の駅というにしては町中にある印象であった。
新山口に着く。駅の自動改札は4台ほどであり、宇部線ホームの先に新幹線改札口がある。ここからは宇部線に乗り換える。時間があるのでホームを見回って観察する時間も取っていたが、宙づりの駅名標が全くなく、跨線橋に貼ってある程度である。
宇部線のホームは1面1線であり、跨線橋も片方にしか伸びていない。やってくる電車は105系2両編成で、方向幕も昔ながらの白幕である。「宇部 (宇部線経由) FOR UBE」のこの書かれ方ももう癖になる。電車トイレ付、モケットは赤色であり、座席が8割くらい埋まるような感じで出発した。電車はワンマン運転とは名ばかりで所謂信用乗車方式をとっている。もともとワンマン乗車口として設定されていた各駅の表示は撤去されている。一応集札箱は用意されていはするのであるが…降りた方も困惑されていた。
目的地は草江駅。宇部市内の駅なのだが、この近くに別の施設がある。山口宇部空港である。北側にある駅舎を出ると山口宇部空港までの案内図が載っている。南側に行って踏切を渡ると青看板に「山口宇部空港」と書かれている。横断歩道まで1分少々歩けばもう目の前に見えてくる。むしろ空港内部の駐車場を過ぎてからの移動が大変であった。
国内線ターミナルは当時ANAの17:45発羽田行きが準備していた。中型機から小型機が羽田に向けて飛ぶだけである。1階の到着階はヤマザキのコンビニがあり、2階はANAのショップとお酒・お土産を打っている売店がある程度である。米子空港とは違って常備券の発売を行っているわけではない。
次いで国際線ターミナルを見に行く。こちらに事務所があるので、国際線が休航しているのに開いているのである。ちゃんと冷房も効いていた。CIQの設備も整えられているのだがいつから使われてないのだろうか…
草江駅に戻る。戻るまでに草江駅への看板が大量にある。徒歩8分くらいというのは感覚として当たっているように感じる。下手な○○空港駅よりも近い。空港に出るところにも「草江駅」の青看板がある。草江駅の様子は別稿に委ねるとしてまた宇部方面に向かう。今度は黄色じゃなくていわゆるゆうパック色というべき105系電車になる(どうやら復刻のようである:リリース)。宇部岬と宇部新川駅で少々時間があったので写真を撮る。宇部新川はエヴァンゲリオンの聖地だったらしい。
宇部駅に着く。宇部駅は駅本屋側が宇部線ホームで、山陽線は2面4線になっている。学生に囲まれながら宇部駅から山陽線に乗り換える。山陽線は今や4両ワンマン運転に固定されており、車内の自動放送もかつての北陸線のアレになっている。
小野田駅は4番乗り場について、3番乗り場から123系電車に乗り換える。単行のワンマン電車なのだが、駅の屋根にはワンマン電車の乗り方が記載されていた。また車内入ってみると「ワンマンの時は整理券をお取りください」とでかでかと書いてある。ワンマンの黎明期ならではの車内ではないだろうか。
小野田線の駅間は結構短く、それほどスピードを上げられないまま次の駅に向かう。単行電車は座席は埋まっているという感じであった。都市型ワンマンではなく車内で集札していることも確認できた。雀田で降りる。雀田は山口理科大学の最寄り駅なのだが、それよりも長門本山方面への乗換駅である。小野田線の本線は単線であり、長門本山支線のホームと本屋で三角形になっている。
長門本山方面には既に電車が停車していて、居能方面からの電車を待っている。色々撮った写真は別に使うとして、居能方面からの電車がやってきて2,3人は乗り換えた。7人ほどで車内は発車する。浜河内駅で降りる。ここで3人くらいは降りた。写真を撮って今度は長門本山までバスで向かう。地元の人が道路を掃いていて「おかえり~」と声を掛けていたので乗る人は固定とみてよさそう。
浜河内から徒歩3分ほどで船鉄バスの南浜河内バス停がある。1日10便ほど本山駅方面に向かう電車がありちょうどこれがバスと電車がかみ合ったのである。駅15分着→バス25分発・30分着→駅40分着という素晴らしい移動スキームである。バスが若干遅れひやひやしたが無事長門本山駅に到着。
長門本山駅の向かい側にはクモハ42系電車の壁画と写真が飾られていた。浜河内駅も長門本山駅も駅舎は非常に酷似していて、簡単な待合室と椅子があるくらいである。恐らく折り返し客ばかりで、浜河内での乗車もなかった。雀田に戻ってくると長時間停車して、居能方面の電車が先に来るので一旦扉を閉めている。
宇部新川方面の電車に乗り換えて、車内で両替しようとして500円玉を運賃箱に直接突っ込んでしまうという寄附をやらかしつつ、居能で降りる。跨線橋と電線の近さが若干怖い。居能からは宇部線で宇部に戻って新山口まで山陽線に乗る。宇部駅のホームは高校生であふれていたが、車内電車に乗ると着席できた。115系電車が2扉であったのでそこが楽だったのかもしれない。
新山口駅に着く。電車に乗っている間に「チェックインしてから新幹線で小倉に行けるのでは…?」と思い大急ぎでホテルに向かう。とりもなおさず荷物を置いて新幹線に飛び乗り小倉へ(指定券をみどりの窓口で抑えることになった)。小倉駅でみる「JR九州線」の掲示に興奮しつつ南口を出る。豚骨ラーメンを平らげて、駅前で警察官がホームレスに職質しているところを見ながら今度は新山口駅に戻る。乗った電車は新大阪行きの最終ひかり号で、車内で次の日の日程を探しながら新山口に戻る。
泊まったホテルには大浴場とサウナがあったので一風呂浴びながら洗濯をして、眠る。
旅程表はこちら
京都 | 05:43 | 東海道線 |
高槻 | 05:51 | |
06:01 | はるか1 | |
新大阪 | 06:14 | |
06:59 | こだま839 | |
岡山 | 08:05 | |
08:13 | やくも3 | |
米子 | 10:23 | |
10:50 | おき3 | |
新山口 | 15:02 | |
15:27 | 宇部線 | |
草江 (宇部空港) |
16:08 | |
17:02 | 宇部線 | |
宇部 | 17:31 | |
17:35 | 山陽線 | |
小野田 | 17:39 | |
17:42 | 小野田線 | |
雀田 | 18:10 | |
18:12 | 小野田支線 | |
浜河内 | 18:15 | |
南浜河内 | 18:25 | 船鉄バス |
本山駅 | 18:30 | |
長門本山 | 18:40 | 小野田支線 |
雀田 | 18:46 | |
18:54 | 小野田線 | |
居能 | 19:03 | |
19:06 | 宇部線 | |
宇部 | 19:13 | |
19:17 | 山陽線 | |
新山口 | 19:41 | |
19:58 | こだま859 | |
小倉 | 20:33 | |
21:09 | ひかり592 | |
新山口 | 21:27 |
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